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5歳で「木曽馬」に“一目惚れ” 「午年」生まれの24歳飼育員が挑む“伝統への継承” かつては30頭まで激減…絶滅の危機を乗り越えた「木曽馬」 1000年以上続く「人と馬の共生」

■5歳で「木曽馬」に“一目惚れ”

近藤菜々穂さん

下諏訪町出身で、2002年・午年生まれの近藤さん。5歳のころ、初めて触れ合った馬が「木曽馬」でした。

近藤菜々穂さん:
「自分が午年っていうのもあって親近感はあったんだろうなと思います。温かさとか、おとなしく立っててくれる安心感とか、そういうところに子どもながらに引かれたんだろうな」

諏訪市の高校卒業後、北海道の帯広畜産大学に進学。授業やサークルで深く学んだ「馬に関わる仕事がしたい」と、木曽馬の里に就職しました。

午前8時前。餌やりから一日が始まります。その後、馬を厩舎(きゅうしゃ)から出し、放牧場へ。

近藤菜々穂さん:
「(朝ごはんを)食べなかったら調子が悪いのかなとか、出るときに歩き方、足痛そうにしていないかなとか、見ながらですね」

■「木曽馬」は本州唯一の日本在来馬

木曽馬

本州唯一の日本在来馬「木曽馬」。温厚な性格で、1000年以上前から農耕馬などとして木曽地域の人々の生活に深く関わってきたといわれています。

木曽馬の里 乗馬センター・中川剛 場長:
「胴長短足の、ちょっと気質の優しい馬。貧しい農村地帯の中で馬がいないと生活が成り立たない。仔馬を売って現金収入を得るとか、馬を維持していかないと生活できない」

しかし、農業の機械化などで、徐々に頭数は減少―。1970年代には全国で30頭まで減り、絶滅の危機に瀕したこともありました。

ただ、その後、保護や繁殖に力を入れ、今では135頭ほどに増えています。

「木曽馬の里」は触れ合い体験などを行う他、繁殖の拠点にもなっている施設です。

牧場では2025年5頭の仔馬が生まれ、2026年も4頭が生まれる予定です。

中川剛 場長:
「こういう馬たちが、長野県は特に身近にいる地域ですので、その中で木曽馬たちの活躍の場が増えていくといいな」

■「さみしいよ〜」と前かき

「菜々」を連れ出す近藤さん

近藤さんが放牧場から1頭を連れ出しました。

近藤菜々穂さん:
「この子、菜々ちゃんって言って、私の下の名前と同じ漢字を使ってます(笑)」

「菜々」を丁寧にブラッシング。「乗馬体験」の身支度です。

近藤菜々穂さん:
「このフォルムがかわいいですよね。ずんぐりむっくりした感じというか」

牧場にいる40頭それぞれの特徴や性格を覚え、世話をしています。

近藤菜々穂さん:
「関わっていくうちに、向こうからも寄ってきてくれるようになったりとか、ある意味での人間くささというか、そういうところもかわいいなって思ってます」

「菜々」の支度が終わり、離れようとすると―。

近藤菜々穂さん:
「『前かき』といって、不満とかを表す動きで、今だと『さみしいよ〜』って感じですよね」

さみしがりやの「菜々」ですが、乗馬の仕事はベテラン。

乗馬体験をした人:
「馬の呼吸とリズムが心地よくて、感動しています」

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