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「戦争が日常化」空襲警報が鳴っても驚かず…ウクライナ侵攻3年8カ月 現地入りした日本人空手家が見た「戦禍」 いつ終わるか分からない「諦め」と「慣れ」 長野で受け入れた避難少年と再会

リハビリ専用の病院を訪れた小沢さん(提供:空手道禅道会)

あれから2年。今も戦争が終わらない中、今年、小沢さんは再びウクライナへ行くことを決意しました。

小沢隆さん:
「まさか、ここまで戦争が長引くとは思っていなかった。支援をずっと継続してやってきたので、今の現地の様子を肌身で感じることも大切だなと」

10月31日に訪問。ポーランド・ワルシャワで禅道会ウクライナ支部長のイゴールさんと合流し、ウクライナ中部の都市ビンニツァへ。

まず、訪れたのはリハビリ専用の病院です。負傷した兵士が社会復帰を目指す施設ですが、運営資金やボランティアが足りていません。

小沢隆さん:
「武道から生まれた整体術がある。ボランティアに来て、リハビリする人に施すことは可能ですか?」

小沢さんは日本の指圧師による現地での技術指導や寄付金を募ることを決めました。すでに県の内外の2つの団体が参加する意思を示しているということです。

小沢隆さん:
「国を守るために負傷したサムライの精神を宿した人たちのけがなので、早く改善してほしい」

門下生たちに稽古(提供:空手道禅道会)

翌日は門下生たちに稽古もつけました。小沢さんを1人の少年が訪ねてきました。クズニェツォバ・ヴィタリさんです。

ヴィタリさんは、高森町に避難した家族の1人です。当時は10歳。あどけなさも残っていましたが。

小沢隆さん:
「ほんと、わんぱく小僧でさ、でかくなったよね」

ヴィタリさん:
「大会に参加します」

小沢隆さん:
「おー!そうなんだ、頑張ってな」

ヴィタリさんは稽古の後に開かれた大会「小沢カップ」に参加しました。

小沢さんがセコンドに。

残念ながら敗退―。

小沢隆さん:
「(当時も)空手めちゃくちゃ弱くて、いつも試合で負けていたので、よく続けていたなというのが率直なところ。日本にいるときよりは進歩していましたけど、負けて泣いていたので、懐かしい」

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