
「景清」役
そして舞台はクライマックスへ。
「平家の赤旗~」
捕らわれた「六代御前」を救おうとする景清が、源氏方と対決します。
「景清」役(終演後):
「場面場面が移り変わるのがすごく早くて、一瞬で終わったような感覚」
「景清」役:
「この景清が冥土のいとま取らしてくれん 観念せよ」

両目をくり抜いた「景清」役(右)
しかし、屈した景清は両目をくり抜いて六代御前の命を託し、舞台は幕を閉じました。
惜しみない拍手とおひねりが―。
伊那市から:
「とても感動しました。こんなに中学生がやるんだなって」
村民:
「すごかった、中学生とは思えなかった。こうやって、継いでいってくれればありがたい」
大鹿歌舞伎愛好会 指導者・北村尚幸さん:
「よく、皆これをやりとげたなと。毎日毎日の積み重ねがこの50年になったんだなと。一歩ずつ、前を向いて進んでいくことが大切だと実感しました」

中学生による「大鹿歌舞伎」
「景清」役:
「ほっとしています、すごく。(中学生歌舞伎は)母も姉もやってきたけど、50周年というのは私しか経験できないのでうれしい」
「あ~、あしたから勉強しなきゃ~」
村に伝わる宝「大鹿歌舞伎」。新たな歴史の1ページを刻みました。