
一日に使う量を、毎朝収穫
収穫量増加を見越し、2025年導入したのが「イガ」を取り除き実と分ける機械です。
省人化も進めていますが、虫食いなどを見つける作業は、すべて手作業。一日に使う量を、毎朝収穫しています。手間はかかりますが、「鮮度」を重視する原社長のこだわりです。
信州あづみ野栗・原文典社長:
「鮮度を保つことで栗のきれいな黄色、それから香りがすごいですね。(選別も)手間のかかる作業ですけど、これにもしっかりとこだわって、良い栗をお届けしたい」

イートインのあづみ野モンブラン(1500円)とあづみ野栗ソフトプレミアム(650円)
これまで地元の道の駅で「焼き栗」として販売し人気に。2024年はキッチンカーで、シェイクなどの加工品も販売しました。
そして、栗栽培を始めてから10年。ついに初の店舗を構えました。まだ収量が少ないため、安曇野産の栗を使った商品はイートインのモンブランとソフトクリームのみです。

周平さん
店長を任されたのは長男の周平さんです。
周平さん:
「純粋にすごくうれしい。ようやくここまで提供できるようになった。試作に試作を重ねて作らせていただきました」
自慢のモンブランは、生クリームとカスタードの上にサクサクのメレンゲを乗せ―。
周平さん:
「安曇野の栗を使ったペーストです」
栗のペーストをたっぷり搾ります。
周平さん:
「できる限り栗を感じられる、最低限の砂糖の分量にこだわって作ってます」
プレオープンで大好評。
栗スイーツを食べた客:
「濃厚で、栗だらけっていう感じ。(観光地の)地域柄、栗ってマッチすると思うので、これからどんどん伸びていくんじゃないか」

店は恵那市・小布施町・飯島町の菓子店の商品も
一方、店には産地の恵那市・小布施町・飯島町の菓子店の商品も豊富にそろえました。生産者の減少という共通の課題がある中、連携して和栗の魅力を発信しようというコンセプトです。
恵那川上屋(岐阜)・鎌田真悟社長:
「(安曇野産は)香りも強いですし、本当においしい栗ができてます。僕たちは負けてられないなという気持ちですけども、産地が永年続いていけるような、そういったものを目指してるので、4社がうまくまとまってくれば日本の和栗を背負っていけるんじゃないかな」
小布施の栗菓子店も―。
井筒屋鐡治(小布施)・藤沢邦考さん:
「それぞれの地域の特徴があると思うので、お互い刺激し合いながら、高めあっていければ面白いんじゃないかなと」

安曇野市産の栗
安曇野を栗の産地に。原社長の挑戦は始まったばかりです。
信州あづみ野栗・原文典社長:
「僕らを拠点にして、生産者の皆さんがこの地域で作っていただいて、自慢のものができるということは、地域にとっても生産者にとってもうれしいこと。そんなみんなが喜ぶような事業に育てていきたい」