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「生産者の情熱を伝えたい」シェフ自ら訪ね食材を厳選 長野市のホテルで県産食材を使った料理を楽しむイベント 信州の農産物を発信

試食会で出されたメニュー(7月)

見学会の後は試食会も―。

上海さん:
「小森茄子に関しては主役を張れる素材だと感じます」

小森茄子農家・滝沢知寛さん:
「もう一山、二山の努力を重ねれば目標のところ、継承することの狙いも、到達していけるハードルではないかと思っている」

佐藤千明さん(右)の畑

ナツハゼ農家・佐藤千明さん:
「すみません、足元悪くて」

7月、上海さんが訪れたのは信濃町の山あいにある佐藤千明さんの畑。生産しているのは和製ブルーベリーとも呼ばれる「ナツハゼ」です。

ナツハゼ農家・佐藤千明さん:
「これはもう少し黒くなっていく。あと1カ月で収穫できる状態」

「ナツハゼ」はブルーベリーよりも甘さが少なく、渋みや酸味が強いことが特徴です。

全国各地の山に自生しているものの県内で出荷しているのは、佐藤さんを含めて2軒ほどだといいます。

植え付けから出荷まで10年以上かかり生産する農家が少ないそうです。

「ナツハゼ」

2024年、収穫し冷凍保存した実を試食―。

上海さん:
「コショウの実に似てますね。いいですね、おいしい。ブルーベリーとかと比べて酸味が特徴ですね。例えばクリームチーズとかコクのある濃いものと合わせて作ると、非常に料理全体、デザート全体のバランスも良くなると感じる」

佐藤さん:
「今植えて、『10年後にならないとリターンがないです』というと、『えー』って言ってほとんどの方は手を付けないんですね。こうやって皆さま方に、ナツハゼに興味持っていただいていろいろご紹介いただくと仲間も増えるし、良さが少しずつ知られてくると思う」

上海さん:
「生産者の皆さまが長年手塩にかけて育てて収穫までにご苦労されるものですから、慎重に扱わなくちゃいけない、引き締まる思い」

2カ月の間に訪ねた生産者の数は14。上海さんは生産者のこだわりや思いも料理で表現し、9月24日のイベントで多くの人に魅力を伝えたいと考えています。

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