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流ちょうな関西弁で職場の人気者 アメリカ出身の「新人フォレストワーカー」 中学校のALTから林業の世界に飛び込み一人前を目指し奮闘中

サムさんの家族

ペンシルベニア州出身のサムさん。地元の大学で教育や歴史を学び、交換留学生の真菜さんと出会いました。

その後、真菜さんがいる奈良の大学に留学し、2015年に結婚。英会話教室で働きました。

日本の印象は?

サムさん:
「すごく自由なところだと思った。公園とか、安全、全然心配しない。日本のドーナツおいしい、うどんおいしい、ピザおいしい、全部うまい。ブラックサンダー(菓子)とか(笑)」

妻・真菜さん:
「どこに行っても、誰とでも仲良くおしゃべりできるタイプというか、盛り上がるというか」

ただ、奈良での生活にも悩みが―。

サムさん:
「マンションでしたから、休みの日、子どもとどうするって思ってた。家の中とか、テレビとか、それは嫌だと思った」

ターザンロープで子どもと遊ぶサムさん

2023年、コロナ禍をきっかけに信州へ移住。

宮田村の築100年ほどの古民家をリフォームしました。

サムさん:
「『古民家』、この言葉は知らなかったけど、古い、伝統的なところが欲しかった。家を見つけた時、柱は全部隠れてた。だからびっくりしました、こんなきれいな柱」

桑の実を採る長男・純登ちゃん

子どもたちも村の生活にすっかりなじんでいます。

長男・純登ちゃん:
「レタスとピーマンとパプリカとか、見て、唐辛子なってるじゃん」
「桑の木!(桑の実)ぼろっと採れたら甘いってことで、これ、採れたからおいしいと思うよ。あまい!」

2026年からはコメ作りもする予定です。

サムさん:
「おれ日本のコメ、ライスめっちゃおいしいから、自分のができたら、めっちゃうれしい」

移住後は中学校で外国語指導助手・ALTとして働いていましたが、次第に「自然に携わる仕事がしたい」という気持ちが強くなります。

サムさん:
「長野県、伊那谷の山はめっちゃきれいだから、山の中で何かやりたい」

平沢崇専務(左)とサムさん

7月2日―。

朝7時半、平沢林産に出社したサムさん。この日は、造成前の土地で不要な木の伐採作業。

「伊那谷の自然に関わる仕事がしたい」という思いを持ったサムさんは「林業の世界」に飛び込みました。

2年前、偶然、飲食店の窓から平沢林産の社員の伐採作業を見かけ、くぎ付けになったことがきっかけです。

サムさん:
「帰ってからずっと考えてた。でも『よし、やる!」ってその日の夕方に電話して」

平沢林産・平沢崇専務:
「すごくテンション高い電話がかかってきて、『僕やりたいでーす!』って。半信半疑ではありましたけど、一度来てお話しする?ってことで、そこからはやる気があるんだろうなと」

すぐに入社が決まり今は勉強の日々です。

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