
アメリカ出身の新人フォレストワーカー ドーン・サムエル・フランシスさん
伊那谷で林業に取り組む外国人がいます。中学校のALTから林業の世界に飛び込んだアメリカ出身の男性が、一人前を目指し奮闘中です。関西弁の日本語と明るい性格で職場からも愛されています。

長野県箕輪町のカラマツ林(7月2日)
樹齢60年ほどのカラマツ林。チェーンソーで幹に三角形の「受け口」を作り、倒れる方向を見定め、反対側を切ると、30m近い木が倒れました。
ドーン・サムエル・フランシスさん(32)、通称・サム。アメリカ出身の新人フォレストワーカーです。
ドーン・サムエル・フランシスさん:
「長野はとても美しくて、全てが素晴らしい。水も、空気も、木々の香りも、本当に美しい場所で幸せな気持ちになる。この仕事、ほんまにいいから、おれ、ずっとやりたい」

伊那市の平沢林産でフォレストワーカーとして働くサムさん
サムさんは2023年、長野県伊那市の平沢林産に入社。一人前を目指し日々、奮闘中です。
職場の先輩:
「やる気があるのでどんどん覚えてくれるので、上達したと思うよ」
サムさん:
「新しい人は危ない。周りの人の仕事も危なくなっちゃうから、ほんまに。すぐ(基本を)習わないと」
流ちょうな関西弁を話すサムさん。一体何者なのでしょうか。

ニワトリの餌作りをするサムさんと子どもたち(6月24日)
自宅を訪ねると、庭に20羽ほどのニワトリが。
3人の子どもたちと、おからや米ぬかを混ぜて餌作り。
サムさんは妻の真菜さん、長男・純登(すみと)ちゃん(6)、次男・ウィリアムちゃん(3)、長女・望央(みお)ちゃん(11カ月)と長野県宮田村の古民家で暮らしています。

長男・純登ちゃん
できた餌を鶏小屋へ。
長男・純登ちゃん:
「エサがあるってわかったから、ついてきてる」
のどかな暮らしを楽しんでいます。
サムさん:
「出身はちょっと長野っぽいところ、ペンシルベニア州。涼しいところ、めっちゃいい、自然あるところ。(自分は)外の仕事やる、子どもは(外で)毎日遊んでる。めっちゃ楽しいです」