YouTube X Instagram

上皇ご夫妻が気に入られた「長芋のカステラ」 創業50年の“町のケーキ屋さん”  先代が亡くなった後も家族で味を守る

左:あい子さん 右:長女・仲田美妃さん

あい子さん:
「こんな話が来るとは夢にも思わなかったです。(良治さんは)感激で、何とも言えないって言っていました」

さらに―。

あい子さん:
「(上皇ご夫妻が宿泊していた)諏訪湖ホテルの支配人が、ぜひカステラをお土産に持っていきたいので明日の朝用意してくださいって言われて」

特に美智子さまが気に入られ、土産として20本をお持ち帰りになりました。

仲田美妃さん:
「(当時は)すごく大変そうでした。あわただしく、慌てながら、粗相しちゃいけないと仕事をしているのを見ていました」

その後、何度も宮内庁関係者が長芋のカステラを買いに店を訪れたそうです。

あい子さん:
「感激ですね。(美智子さまは)持っていくと、喜んで、これは塩尻峠を越えて持ってきていただいたカステラだって言っていました」

長芋とすりおろしたリンゴ

美智子さまもお気に召された「長芋のカステラ」。作り方を見せてもらいました。

仲田美妃さん:
「(今、何を入れた?)長芋とすりおろしたリンゴです」

山形村産の長芋は煮た後、裏ごしをするのがポイント。ほかの材料と混ざりやすくなり、焼いた後、しっとりとしてきめが細かくなるそうです。



混ぜた材料を型へ

そこに、卵や小麦粉、そして、隠し味で長芋と相性の良い青のりなどを入れよく混ぜます。

仲田美妃さん:
「これで混ざったので、手で最後混ぜます。意外と、底にバターが固まっていたりするので、最後しっかり混ぜるように。(長芋を入れているから粘り気が?)全部合わさるとすごく重くて、力仕事です」

仲田美妃さん:
「型も全部、父が使っていたものです。このミキサーボウルも」

分量も作り方も道具もすべて父・良治さんの頃から変わっていません。

仲田美妃さん:
「全部、生前教えなきゃいけないことは教えられていたので、私に。悔いはもしかしたらないのかも、安心して旅立ったのかなと。仕事していると、どこかで見ているかなって感じはします」

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ