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「決して許されない」知事が語気強める ガソリン価格“カルテル疑惑” 第三者委「事前調整していた」 組合幹部「組織ぐるみ」否定 知事「さらに県民の信頼を裏切っている」

長野県 阿部守一知事(7月4日)

長野県県石油商業組合をめぐる問題です。「ガソリン価格の事前調整を行っていた」とする第三者委員会の報告。長野県の阿部知事は7月4日の会見で改めて「決して許されない」と述べました。一方、組合幹部が「組織ぐるみ」を否定したことについては事実関係を明らかにして報告するよう求めました。

阿部知事:
「決して許されないと自覚してもらわないといけない」

4日の会見で苦言を呈した阿部知事。相手は県石油商業組合です。

県第三者委員会・田下佳代委員長:
「カルテルがなされていたと認められる」

6月30日、組合が設置した第三者委員会が調査結果を公表。

「ガソリン価格の事前調整が組織ぐるみで行われていた」とし、独占禁止法に抵触する「不当な取引制限行為(カルテル)」と認められるとしました。

一方、組合幹部は「組織ぐるみ」ではないと改めて否定。価格調整は、あくまで「支部が行っていたもの」と強調しました。

報告書の内容と組合幹部の認識のズレに知事は―。

阿部知事:
「通常、第三者委員会をご自分で設置したので、報告を踏まえた対応されるのが基本だと思う。必ずしもすべてそのまま受け止めていない部分もあるようですので、県としては、しっかり事実関係を確認させていただきたい」

組合として事実関係を明らかにし県に報告するよう求めました。

また、知事は2025年2月に問題が発覚した後も組合の体制や法令順守などの意識に改善が見られないと語気を強めました。

阿部知事:
「報告書が出る以前に比べて、さらに県民の信頼を裏切っている。状況が改善されたという認識はまったくありません」

知事は改善などが図られない限り、県が設置したガソリン価格の検討会のメンバーには加えない考えを改めて示しました。

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