YouTube X Instagram

消防団の「期待の星」西アフリカ・ベナン出身のモーリスさん(37) 担い手不足の分団…地域への恩返し「みんな困ってる、村の仕事ならやりますと心に決めた」

西アフリカ・ベナン共和国出身のイェリマ・モーリスさん

特集は信州に根付く外国人です。9年前に長野県伊那市高遠に移住した西アフリカ・ベナン共和国出身のモーリスさん。消防団にも所属しすっかり溶け込んでいます。今は地域で子どもを育てるベナンの文化を伊那でも広めたいと奮闘しています。

■西アフリカのベナンから日本へ

5人で暮らす

子どもたちとサッカーを楽しんでいるのはイェリマ・モーリスさん(37)。

イェリマ・モーリスさん:
「下からじゃないよ、もうちょうい上」

ここは伊那市高遠町です。モーリスさんは日本から1万3000キロ以上離れた西アフリカのベナン共和国出身。9年前に移住しました。

昼食:
「いただきまーす」

妻・自由理(しゅり)さん:
「きのう参観日でさ、小学校の」

妻の自由理(しゅり)さん(45)。3人の子ども、長女・母菜花(ぼなか)さん(7)、長男・埜里空(やりくぅ)くん(4)、次男・侑雨蓮(ゆぅれ)くん(3)と5人で暮らしています。

消防団の夜警へ

イェリマ・モーリスさん:
「お疲れさまです」

モーリスさんは市内の製材所で働き、地元の消防団にも所属。すっかり地域に溶け込んでいます。

イェリマ・モーリスさん:
「(移住したばかりは)不安ですね。どうしても友達いないもので、知らない人の所に行くから。でも日本に来て(問題は)全然何もなかった。いい人ばっかり」

■警備の仕事中に運命の出会いが

モーリスさんと妻・自由理さん

ベナン内陸部の都市パラクーで生まれ育ったモーリスさん。両親の畑仕事を手伝いながら学校に通い、卒業後は農業や建築、警備員の仕事に就きました。

そして2013年、運命的な出会いが。モーリスさんが警備の仕事をしていた家に自由理さんが住んでいたのです。

自由理さんは当時、青年海外協力隊としてベナンに派遣され母子保健分野で活動していました。

モーリスさんはベナンの文化を知ろうとしてくれる自由理さんを、自由理さんは優しくて頼りがいのあるモーリスさんを。互いにひかれ合い交際に発展します。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ