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「対応が遅い」路線バス廃止の方針…住民が存続求める「行政でしっかりやって」 市は廃止を半年間延長し、その後、市営バスとして維持したい考え

路線バス

9月末で廃止の方針が示されている長野駅と小川村を結ぶ「高府線」について、長野市と運行会社による住民説明会を開きました。市は、廃止を半年間延長し、その後、市営バスとして維持したい考えです。

長野駅と小川村を結ぶ路線バス「高府線」。運行するアルピコ交通は運転手不足などを理由に9月末で廃止する方針を示しています。

8日、沿線の長野市中条地区で、市とアルピコ交通の担当者による住民説明会が開かれました。

市の担当者:
「(9月末廃止を)10月1日から来年の3月31日まで延期してもらえるよう今、協議を続けている。他の路線と含めて4月以降の確保に努めてまいりたい」

市は、路線の廃止を平日に限り2026年3月末まで延期するようアルピコ交通と協議していて、関連の補正予算を6月市議会に提出する予定だと説明しました。

また、2026年4月以降については、市営バスとして路線を維持できるよう協議しているということです。

参加した住民などからは、路線の存続を求める声が上がりました。

住民:
「赤字で『間引き運転』や『廃止』の声が聞こえてもそれまでやること(対策)がなかったのか。(対応が)遅いよね、人口減少は急にきたものじゃない」
「通学、通勤、高齢化。喫緊の課題なので、行政の方でしっかりやっていただければ」

長野西高校中条校の副校長:
「今後も生徒の通学、帰宅に関して安心安全なバス路線を続けていただければ」

市の担当者:
「皆さんのお話を聞く中で、どこにどんな便を用意すればいいか検討していきたい。何とか残せるよう努めてまいりたい」

市によりますと、高府線のほか、鬼無里線と新町大原橋線でも、半年間の廃止の延長と、市営バスでの運行を協議しているということです。

また、牟礼線、県道戸隠線、篠ノ井新町線については、9月末の廃止後、乗り合いタクシーの委託を検討しているということです。

市と運行会社は今後、廃止路線の沿線各地区で住民説明会を行う予定です。

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長野放送ニュース

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