
ポニーのクリスタ―に手紙を朗読する児童
特集は児童とポニーの絆です。長野県伊那市の伊那小学校の3年生が2年半飼育してきたポニー。クラス替えなどに伴い牧場に返すことになりました。牧場でも楽しく過ごしてほしいと、これまでPR活動などに奮闘してきた様子をNBSでもお伝えしてきましたが、3月5日、ついに別れの日を迎えました。

エサを食べるクリスタ―を見守る児童
真っ白な毛並みのポニー「クリスター」。伊那小学校3年春組の仲間です。
児童:
「痛い(笑)、あまがみされた」
「クリ」「クリちゃん」などと呼んで、大切に世話をしてきました。
いつものように、モグモグとエサを食べるクリスターですが、子どもたちは元気がありません。
児童:
「最後の水ですよ」

クリスタ―に触る児童
実は世話をするのは3月5日が最後です。クラス替えを前に、クリスターを元いた牧場に返す日がやってきたのです。
伊那小3年春組・児童:
「きょうで最後だよ、クリ」
「最後の時間、腹ペコはイヤだって言ってるよね」
「悲しいんだけど、クリスターがいろんな人にちやほやされるといいな。クリスターと一緒にできる限りのことをして、世界一の思い出にしたい」

提供:伊那小
クリスターとの生活が始まったのは1年生の9月。
「蓼科ポニー牧場」からやってきました。

小屋は子どもたちの手づくり
「ユニコーン」のような姿のクリスター。すぐに好きになりました。
角のついた小屋は子どもたちの手づくりです。
エサの管理やフンの始末、散歩などクラスみんなで協力して大切に育ててきました。

チラシ作りをする児童たち
しかし、春に4年生に進級するタイミングでクラス替えがあるため、牧場に返さなければなりません。
別れの日まで、クリスターのために何ができるだろう。
春組が考え付いたのが「クリスターを人気者にすること」でした。
児童:
「こんな(にぎやかな)生活続けてるので、途中で終わっちゃったら(クリスターは)絶対、悲しくなっちゃう」
「少しでもいいから(牧場でも)触ったり、もしよければ飼ってもらえるようにテレビとかに映してもらったりしたい」
牧場に帰ってもクリスターが楽しく過ごせるように大勢の人が訪れてほしい。
2024年、PRのためのポスターを作成し観光地などに掲示しました。