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「温泉街のシンボル」が姿消す 50年以上、華やかなネオンの光が客を迎える 約130年前の明治時代に開湯の戸倉上山田温泉 長野・千曲市

撤去作業

そして、ライトアップが消えました。

日付が変わった3月5日午前0時ごろ、撤去が始まりました。

雪と風で足場が悪い中、注意して作業が進められます。

撤去作業

現場を見守る責任者も。

地元の出身(51):
「昔、新幹線がなかった『特急あさま』の時代。これが光っていると『故郷に帰ってきたな』と思った。まさか自分の手で撤去するとは」

取り外されたアーチ看板

作業は夜を徹して行われ、開始からおよそ6時間。

温泉の文字が書かれた看板が柱から取り外され、重機でゆっくりと吊り上げられました。

役目を終え、地面に下ろされた看板。3つに切断されてトラックで運ばれていきました。

アーチ看板撤去後の戸倉駅前(3月6日)

3月6日。

柱2本も近く撤去されます。

タクシー運転手:
「何かさみしいですよね。上山田の文字が入ってないんで、お客さま、わかりづらくなっちゃうかな」

戸倉駅構内の喫茶店も。

駅構内の喫茶店主:
「なんとなく、何か足りない。山の景色まで変わってしまう。戸倉上山田温泉は温かくてやさしいお湯で、いいところとイメージできるものがまた建つといい」

多くの温泉客や住民を半世紀以上見守り続けた街のシンボル。今の法律では、県道をまたぐ形の構造物は設置できませんが、市は今後、新たに親しんでもらえるオブジェなどの設置を検討したいとしています。

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長野放送ニュース

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