■最後の「全中」は悔しい結果に

決勝トーナメントで敗れた寺西さん(2024年、富山・射水市)
2024年の夏、中学生横綱を目指して全中・全国中学校相撲選手権大会へ。
寺西さんは予選3回のうち、2回勝って決勝トーナメントに進みます。
翌日の決勝トーナメントはー
最後の「全中」は悔しい結果に終わりました。
寺西蓮さん:
「いい当たりはできたけど1回勝てそうだったけど自分焦っちゃってだめでした」
■骨折…親方に取り組み見せられず

寺西さんにアドバイスをする玉ノ井親方(左)
その後、9月に足を骨折。満足に稽古できない日が続き、1月はせっかく、親方が足を運んでくれたのに取り組みを見せることができませんでした。
親方はー
玉ノ井親方:
「中学校3年生になって気持ちが少し強くなってきたし、それまでがまだ精神的な部分が弱かったので、勝つために何をしないといけないと言ったら体づくり、努力、一つ一つ教えていこうかな」
■元力士の店で壮行会

元力士「満津田」さんの「満津田食堂」で寺西さんを激励する壮行会(2月1日)
入門が近づいたこの日、クラブの仲間たちが寺西さんを激励する壮行会を開きました。
松尾相撲クラブ・清水里香監督:
「乾杯、頑張れ!」
会場は元力士「満津田」・松田誉彦さんの店。松田さん得意の塩ちゃんこなどが並びました。
寺西蓮さん:
「塩の味が効いていて、おいしいです」

元力士「満津田」・松田誉彦さん
松田さんと腕相撲。
寺西さんの勝利。
元力士「満津田」・松田誉彦さん:
「顔がすっきりして、決断が決まってみたいな感じで、堂々としていい顔してました」
■サプライズの動画に涙

サプライズのメッセージ動画
クラブのOG:
「自分の目標を忘れず頑張ってください。応援しています」
寺西さんのクラスメート:
「東京に行っても相撲部屋で横綱になるために稽古頑張ってね、応援しているよ」
3年2組のみんな:
「フレーフレー寺西!フレフレ寺西!」
サプライズのメッセージ動画―。

メッセージ動画に涙する寺西さん
寺西蓮さん:
「自分はまだまだですが、相撲部屋に行って気配りや稽古を頑張って、次、皆さんと会う時には立派なかっこいい力士になって、また皆さんとこうやって食事ができたらなと思っています」