
長野県飯田市・松尾相撲クラブの寺西蓮さん
特集は、この春、大相撲の相撲部屋に進んだ中学3年生です。15歳で角界入りを決めた長野県飯田市・松尾相撲クラブの寺西蓮さん。涙の壮行会のあと、入門前最後の大会に挑みました。
■元横綱「白鵬」の少年相撲大会

元横綱「白鵬」・宮城野親方
2月11日、東京・両国国技館。
両国国技館で行われた少年相撲の大会「白鵬杯」。
元横綱「白鵬」・宮城野親方:
「日ごろやってきたトレーニング、稽古を発揮し、きょう来てよかったなと、また白鵬杯に来たいと、そういう気持ちになってもらえれば」
大会は相撲の楽しさを広めようと元横綱・「白鵬」、現在の宮城野親方が創設して、今年で15回目。海外を含め「年中」の園児から中学3年生まで1144人が参加しました。
■相撲部屋入門前の大会

入門前最後の大会に挑む寺西さん(右)
その一人、松尾相撲クラブの中学3年生・寺西蓮さん(15)。
松尾相撲クラブ・寺西蓮さん(15):
「この最後の大会ですべて出し切って、今の自分を出し切れるように頑張りたい」
寺西さんは体格などを見込まれ元大関「栃東」・玉ノ井親方の部屋に入門します。
「白鵬杯」は入門前最後の大会。強い意気込みで挑みました。
■相撲は小4から始める

小学4年生の頃の寺西さん(提供:寺西さん)
寺西さんがクラブに入って相撲に励むようになったのは小学4年生の頃。
寺西蓮さん:
「一瞬の勝負で自分の本気を出せるので、そこが楽しい」

自宅でも自主練
父・一樹さん:
「腰、落として!」
クラブの稽古だけでなく、自宅では「自主練」も。たくさん食べて、体が大きくなるにつれ実力もついていきました。
■県大会では連覇達成

県大会では「重量級」連覇
県大会では中学2年・3年と重量級で連覇を達成。
基礎を教え込んだ、松尾相撲クラブの清水里香監督はー
松尾相撲クラブ・清水里香監督:
「体がどんどん大きくなって、才能がどんどん開花していって、相撲が大好きな気持ちと一生懸命頑張れる気持ち、そして素直な心がそうさせていると感じます」
■成績や体の大きさが目に留まる

今春、玉ノ井部屋へ
やがて成績や体の大きさが玉ノ井親方の目に留まり入門が内定しました。
寺西蓮さん:
「1回(玉ノ井部屋に)出稽古に行って、そこで皆さん優しくしてくれて、自分もプロに行って頑張りたいなと思ったので。家族のような雰囲気は自分が一番好き、そこが一番なじめたので玉ノ井部屋がいいなと」