■「おふくろの味」を再現

母・春江さんと塚田芳郎さん
こだわったのは母・春江さんが作ってくれたような「おふくろの味」です。
塚田芳郎さん:
「おふくろの作った、なんというか、安心する豆腐の味。自分自身、昭和の時の豆腐の味っていうのが残ってるんですよ、まだ。これをどうしても今の時代に持っていきたい、どうしてもいきたいの」

試作を繰り返し豆腐を作る
再出発のメインとなる商品は「あんかけおぼろ豆腐」です。
塚田芳郎さん:
「静かにかきまぜて、まんべんなくにがりを豆乳に混ぜ合わせる」
豆乳ににがりを加え、新調した80℃のスチームオーブンで20分蒸すと、豆腐が出来上がりました。

試作した豆腐を味見
時間をかけて手作りするとやはり味が違うそうです。
塚田芳郎さん:
「(味はどう?)甘い。マグロでいうと中トロ、大トロかな(笑)」
2人でチェック。
妻・千代さん:
「おいしい、あんの味もちょうどいい」
塚田芳郎さん:
「もうちょいだな、やっぱり場数を踏まないとだめ。お金はもらえるけれど、納得してお金もらいたい。あした頑張る」
■納得の出来上がり

納得の出来上がり
迎えた販売初日。
妻・千代さん:
「ドキドキしてます」
塚田芳郎さん:
「いつもと一緒、平常心。まあ、やるっきゃない」
塚田芳郎さん:
「本当は(豆乳)4リットルでやるつもりでいたけど、2リットルを回数こなしたほうが良いのができる」
前日の試作を踏まえ1回あたりの豆乳の量を半分に修正。すると納得の出来上がりに。

「にらせんべい」を焼く妻・千代さん
妻・千代さんは「五六亭」時代の人気メニュー「にらせんべい」を焼きます。
ほかに卯の花炒めと、ご飯の上にあんかけおぼろ豆腐をかけた「あんかけおぼろ丼」も。

商品を並べる塚田さん
塚田芳郎さん:
「いらっしゃいませ。できたての『あんかけおぼろ豆腐』です、ご利用ください」
総菜売り場の一角に並べられる商品。「五六亭」の看板も掲げられました。
2人の子どもたちからお祝いの花が届きました。