
愛犬と滑れるゲレンデ、黒姫高原スノーパーク(1月25日、信濃町)
特集はスキー場の集客アイデアです。インバウンドではなく、国内の利用客に目を向け、長野県信濃町のスキー場は愛犬と滑れるゲレンデ、木島平村のスキー場は空いていてゆったり滑れることをアピール。「差別化」を図っています。
■愛犬と一緒に滑走

ゲレンデに犬と一緒に集まるスキーヤーたち
信濃町の黒姫高原スノーパーク。
雪に恵まれ、積雪は1.2mほどです。
週末、続々と集まってきたのは犬を連れたスキーヤーたち。

黒姫高原スノーパーク・清水絵里花さん
こちらは、スキー場が2022年から設置している「スノードッグエリア」。
アイデアを出したのは、愛犬家でもあるスタッフの清水さんです。
黒姫高原スノーパーク・清水絵里花さん:
「ワンちゃんと一緒に走って滑り降りてくるのができるゲレンデ。地元の方も雪遊びをワンちゃんにさせていたので、需要はあるかなと」

犬と一緒に利用できる「黒姫高原スノーパーク」
スキー場の利用者はピークだった1990年ごろをピークに年々減少。
そこで、集客策の一つとして清水さんのアイデアが採用されました。
犬と一緒に利用できるスキー場は珍しく、この日も県外から多くの客が訪れていました。

犬と一緒に利用できる「黒姫高原スノーパーク」
千葉から:
「完全にその(犬と一緒に滑る)ためだけにここに来た。すごく幸せな気持ちになる」
「ワンちゃんが楽しそうなんで」
神奈川から:
「めったに犬と滑るのができないですよね、周り(のスキー場)が」
群馬から:
「楽しいですよね、(リードに)つながなくてもずっと滑れるので。(リピートも?)ありですね。また来たいと思います、近いうちに」
■チケット販売数は昨季の2倍

リードのいらないエリアも
SNSや口コミで評判となり、利用客は年々増加し、犬用チケットの販売数は最初のシーズンはおよそ700枚でしたが、昨シーズンは2400枚。今シーズンはその2倍のペースで推移しています。
このため昨シーズンは2コースを充てていましたが、今シーズンは、土日に限ってもう2コース増やしました。
リードを付けずに利用できるコースもあります。
黒姫高原スノーパーク・清水絵里花さん:
「すごく効果を感じていて、あまり人の多いスキー場ではなかったんですけど、正直予想以上でした」