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“正念場”のスキー場 利用者減で今季の営業断念から一転…目玉の「18歳以下リフト券無料」で来場者は前年比150%超 地元の熱意と3500万円の支援で営業

Mt.乗鞍スキー場(1月18日、長野県松本市安曇)

特集は再出発したスキー場のその後です。一度、営業継続が断念され、その後、住民の力で今シーズンの営業を始めた長野県松本市の乗鞍高原のスキー場。存続に向けて、にぎわいを取り戻そうとしています。正念場のスキー場を取材しました。

■家族連れでにぎわうスキー場

家族連れなどでにぎわう「Mt.乗鞍スノーリゾート」(1月18日)

松本市安曇の「Mt.乗鞍スノーリゾート」。

市内から・男の子(5):
「楽しかった(何が楽しかった?)ヒューってあっちに行くところ」

市内から(40代):
「営業してくれてすごく助かってますね。今シーズンもしかしたらやらないって聞いたので、どうしようかなと思ってドキドキしてました」

■利用者減少 一時、営業継続を断念

スキー場運営協議会・山口謙代表

実は、こちらのスキー場、運営会社が営業継続を断念。地元住民の支援で今シーズンの営業にこぎつけた経緯があります。

スキー場運営協議会・山口謙代表:
「この地域愛されているんだな、スキー場愛されているんだなと思うし、何とかこれで前に向いていければと非常に強く思っています」

1994年のスキー場

ゲレンデを埋め尽くすスキーヤー。1994年の映像です。

スキー場は1961年にオープンし多いときは15万人前後が訪れました。

2017年のスキー場

その後、スキー人気の陰りや暖冬による雪不足、さらにはコロナ禍が追い打ちとなり利用者が減少。

昨シーズンは4万人弱まで落ち込み、運営していた都内の企業が営業継続を断念しました。

スキー場運営協議会・山口謙代表:
「どうしようって感じですね、自分の商売自体もガイド業ですし、スキー・スノーボードのレッスンやっていますからいろんな心配がありました」

■住民の力で今季も営業 

18歳以下のリフト券を無料に

地域経済への影響が大きいスキー場の営業休止。

山口さんなど地元の観光関係者は「有志の会」を立ち上げ動き出しました。ひとまず住民の力で今シーズンは営業し次の、次の運営業者を誘致することにしたのです。

必要な資金を募ると住民やファンから3500万円の支援が寄せられました。それを元手に「有志の会」を母体にした「協議会」がスタッフの雇用を継続してスキー場を運営することに。

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