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豪雪地の暮らし支える「秘境」のガソリンスタンド 暖房に除雪…価格高騰も「使って残す」 厳しい経営 社長「暮らしある限り一緒に」

秀樹さんのガレージには1970年代のスポーツカー

移住してきた砂川さんに秋山郷の暮らしを教えたのが秀樹さん。趣味は車やバイクの整備でガレージには1970年代のスポーツカーが置かれています。

秋山SS スタッフ・砂川界さん:
「自分の趣味と合うので、そういう話もしている」

福原秀樹さん:
「車もうんとピンポイントの、マニアックな」

砂川界さん:
「こういう生き方が憧れなんで、俺は。趣味に全振りしているような」

福原秀樹さん

秋山郷の農家に生まれた秀樹さん。長野市の高校に進学し、そのまま市内で働いていましたが、13年前、父親が他界したのを機に戻ってきました。

福原秀樹さん:
「もっと早く帰ってきたかったって思ったけど。親の方が先に亡くなるのはわかっているし、いつかそういう時が来るのは想像に難しくないじゃないですか。それを忘れて親に文句言ったり、心配かけたり、平気でしてきましたからね。親ともっと暮らしたかった、親孝行したかった、亡くなってから来るんじゃ…後悔だけです、親に対しては」

砂川さんが訪ねてくるのを楽しみにしていて給油所にもよく足を運ぶそうです。

福原秀樹さん:
「彼がいれば、ガソリン入れる用事なくてもちょっと一服していくかって、田舎のちょっとしたたまり場まではいかないけど。なくなったらきっとさみしいだろうな」

■積雪2m 住民が続々と給油に

「秋山SS」(1月16日)

後日、再び秋山を訪ねると積雪は2mを超えていました。晴れていたこともあり、この日は住民が続々と給油に。

住民:
「(給油は)3日に1回くらいのペースで。ここになければ、車で1時間離れたところまで取りに行かなければいけないから」

続いて来店したのは取材初日に会った送迎業務を請け負っている男性。今度は除雪機の燃料を買いに来ました。

男性:
「(価格が上がっても)たかないわけにはいかないからね。ただでも日本一高い長野県だから。なくなっちゃ困るから、使って残そうで、みんなやってもらいたい」

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長野放送ニュース

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