YouTube X Instagram

「小さな成功、それが成長に」ダウン症の少年も熱演 みんな主役“ソーシャルサーカス” 演出家「多様性を認め合う一歩になれば」

■東京パラリンピックの開会式

障がいのある人も一緒に出演するステージを手掛けてきた金井さん(右手前)

日本でも広めようと2011年から松本市を拠点に活動。障がいのある人も一緒に出演するステージを手がけ、東京パラリンピックの開会式では「サーカスパート」の振り付けを担当しました。

金井ケイスケさん:
「障がいのある人たちも含めた、多様な人たちと作品作りをするときに、お互いがフォローし合いながら優しくなれたり、ある意味、これからの社会の在り方みたいなものを体現できたと思った」

■ダウン症の少年も

本番1週間前

12月15日、松本市―。

金井ケイスケさん:
「そこの段取りだけ、私が声出しながら、みんなでやってみましょうか」

あの感動を地方からと金井さんは「ムーンナイトサーカス」を立ち上げ2024年、4回目の公演を迎えました。

この日は本番1週間前。プロに混じり、稽古に励むのは一般市民のキャストです。障がいがある人もいて、サポートを受けながらダンスなどを確認していました。

大坪太樹さん(14)

大坪太樹さん(14)もその一人です。

大坪太樹さん(14):
「ダンスと歌が大好きです」

母・恭子さん:
「去年の映像を見せて、『こういうのに出ない?』って言ったら『出る出る』って。どこまで難しいことか、本人はわかっていなかったかもしれないですが、出たいという言葉があったので、応募してみました」

母・恭子さんと練習する太樹さん(14)

12月17日、自宅での「自主練」の様子を取材させてもらいました。

大坪太樹さん(14):
「ダンスとか歌とか、ボールとか(頑張る)」

恭子さんがステップを指導―。

母・恭子さん:
「1・2・3、1・2・3 ここができるといいね、ここができると完璧だね」


左から父・勝也さん、太樹さん、母・恭子さん

父・勝也さんの仕事の関係で、一家は日本中を転勤。4年前、松本に来て太樹さんは松本養護学校に通っています。

母・恭子さん:
「ダウン症候群という障がいがあるので、知的障害があります。小さい頃は心臓の手術とか、目の手術もしたりということもありました。でも今はとても元気に過ごしています」

父・勝也さん:
「(転勤で)友達と離れるのはとても大変なこととは思うけど、落ち込むこともなく、新しいところでまた友達をつくって元気にやってくれてるんで、本当に救われています」


  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ