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「この町にパン屋がなかったから」母の言葉を思い出し…地域に溶け込み“町のパン屋”に コロナ禍に転職考え、経営コンサルタントからパン職人に 3姉妹もお手伝い 味と雰囲気で人気

■常連客「家族のように親切」

タミーベーカリー

移住してきた当時は町にパン店がなかったこともあり、すぐに常連ができました。

町内から:
「焼きたてのパンが食べられるというのと、オーナーさんはじめお店の方の温かい笑顔につられて、きょうも行こうかなと」

こちらの男性は91歳。オープン当初から週2日はパンを買いに訪れています。

常連客(91):
「いいですよ、家族のように親切で。必ず来るだ。評判いいし、おいしいからさ」

■長女の夢はパン屋さんのスタッフ

3姉妹も店を手伝う

店の持つ温かい雰囲気。それを醸し出してるのがー

タミーベーカリー・木田拓也さん:
「いつもの袋詰めやってよ」

休日、店を手伝う3姉妹の存在です。

長女・莉央奈さん:
「6点で1339円になります」

小学5年生の長女・莉央奈さん(11)はレジ打ち。

3年生の次女・陽奈さん(8)は袋詰めや砂糖や塩の計量。

「年長さん」の三女・瑛麻さん(5)は地域の施設に卸す商品のシール貼りやトレイの準備も。

長女・莉央奈さん:
「楽しいかな。(将来の夢は)タミーベーカリーの、パン屋さんのスタッフです」

■売れ残りはネット販売

売り場に残ったパンは、廃棄せず冷凍してインターネット販売

午後4時、この日の営業は終了。

すると、友美さんが売り場に残ったパンを集め始めました。店は、パンを廃棄せず冷凍して、インターネットで販売しています。

食品ロスの削減です。

妻・友美さん:
「私たちも助かるし、お客さんも気持ちよく買ってくれて、お互いにいいのかな」

■街の魅力のひとつになれたら

街のパン屋さん「タミーベーカリー」

味だけでなく雰囲気も人気の理由。店は、かつてパン店のなかった町で欠かせない存在になっています。

妻・友美さん:
「目的地にはならないと思うんですけど、ちょっと寄ってくれたりとか、佐久穂の街の魅力のひとつになれたらいいかな」

タミーベーカリー・木田拓也さん:
「私たちもずっとよそから来た人間ではなくて、佐久穂の人っていうふうに皆さんから思ってもらえたらうれしいなと思ってます。地域の方たちに、『あってよかったパン屋さんが』って言ってもらえる存在に、もっとなっていきたい」

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