
夏まつりの盆踊り(8月12日 長野市の七二会地区)
特集は新たな夏祭りです。この春、中学校が閉校した長野市の七二会地区。住民が減る中、地域を盛り上げようと住民有志が、2023年に続き夏祭りを開催しました。企画した一人は中学校最後の卒業生の父親です。
■小学校のグラウンドで「夏まつり」

射的
射的に、輪投げ。
かき氷も。

七二会夏まつり(8月12日、長野市)
長野市の七二会小学校のグラウンドで開かれた「夏まつり」。
住民や帰省した人などでにぎわいました。
須坂市から:
「みんなすごく元気があって楽しい」
「夏で暑いですけど、いろいろなものがあって楽しいです」
■中学校の閉校が開催のきっかけ

盆踊り
日が暮れてからは、盆踊り。
「夏まつり」は2023年に続きこれで2回目。住民有志が実行委員会を立ち上げ、準備してきました。

七二会夏まつり実行委員長・青木栄樹さん
企画した実行委員長の青木栄樹さん(43)。
七二会夏まつり実行委員長・青木栄樹さん:
「やっぱり最高ですね。七二会にこれだけの人が集まるというのは、なかなかないことなので。これが夏の風物詩、七二会で毎年やる風物詩になるのを願い、続けたいと思います」
地域を盛り上げ、絆を確かめ合う祭り。実は、青木さんの娘が最後の卒業生になった中学校の「閉校」が開催のきっかけでした。
■人口減少と少子化進む七二会地区

長野市七二会地区
犀川から陣場平山にかけて集落が点在する七二会地区。50年ほど前まで3000人余りいた住民は現在、1301人(8月1日現在)です。
14歳以下の子どもは54人。人口減少と少子化が進んでいます。
■1年前、閉校前の記念事業で企画

1950年ごろの七二会中学校
地元の七二会中学校はかつて300人ほどの生徒を抱えていましたが、一つの学年で数人となり、2021年、閉校が決まりました。
閉校を前に思い出をつくろうと開催されたのが2023年の「夏まつり」。中学3年生の娘がいた青木さんたちが閉校の記念事業として企画しました。
夏まつり実行委員長・青木栄樹さん:
「地域としても非常に寂しい思いの中で、新たなスタートという意味合いを持ち、本当にいろいろな世代で、交流ができる場所をつくりたいなと。この夏まつりで少しでもにぎわい、思い出がつくれたらと」