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客は涙、店主は感謝 “昭和”の人気喫茶店 惜しまれつつ閉店へ 繁華街の盛衰、外食の変化みつめて45年 閉店は妻へのプレゼント…マスター「天職とわかって今は幸せ」 

別れと感謝を告げる常連客が次々と…

30年来の常連客

人気のランチは体力面から7月末で終了。それでも、連日、常連客が詰めかけています。

30年来の常連客:
「何するの?」

久保田富夫さん:
「全然考えてない」

こちらは、通って30年になる女性。

30年来の常連客:
「なくなっちゃうんだもんね…しょうがないけど、寂しいです。これからどうしよう、来るとこなくなっちゃって

久保田富夫さん:
「悪い悪い」

30年来の常連客:
「実感がわかない。まだずっと続くみたいな」

埼玉から駆け付けた男性

こちらは、埼玉から駆け付けた男性。市内に住んでいたおよそ20年前、店に通っていました。

埼玉から:
「やっぱり寂しいことは寂しいよね。1年に1回2回は来ようと思ってても機会がないから…」

久保田富夫さん:
「(来てくれて)うれしかった」

埼玉から:
「閉店する前に会えてよかった」

久保田富夫さん:
「サンキュー。行ってらっしゃい」

客からの感謝の言葉

閉店の張り紙には感謝のメッセージ…

(客からのメッセージ)
「たくさん思い出をありがとうございました!珈香最高!」
「長い間お店を守っていたマスター、最高にかっこよかったです!」

10年来の常連客(8/13)

こちらの女性も10年間通った常連客。仕事の都合でこの日が最後の来店でした。

10年来の常連客:
「寂しいです、正直言うとね(涙ぐむ)。自分の中では永遠にこのお店はあるような感じでいたから、急でショック大きかったんだけど、マスターの体のこともあるし、無理してほしくないから…。(マスターには)感謝しかないです。長い間ありがとうございましたと、お疲れさまでした」

最後は記念撮影―。

久保田富夫さん:
「気をつけてやれ」

10年来の常連客:
「ほんとに長い間…また泣いちゃう」

最後の日まで「いってらっしゃい」

「いってらっしゃい」

閉店まで残り4日。(8月21日~24日)

最後の時まで久保田さんはいつも通り、客を迎え、送り出すつもりです。

「珈香」マスター・久保田富夫さん:
「体的にはきついけど、エプロンをしてカウンターに立つと、みんなから力もらえるんで、やっぱりこの仕事が天職だったんだと思う。
それが分かって、幸せなんだよね。(最後の日まで)普通に笑って、いつも通りに、『ありがとうございます、いってらっしゃい』と過ごせればいいかな」

久保田さん:
「いってらっしゃい」

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長野放送ニュース

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