YouTube X Instagram

お盆のごちそう「えご」の今 長野の一部地域の“伝統の味” 原料は日本海でとれる海藻 消費量・収穫量は減少傾向

エゴノリ

しかし、高齢化などによりエゴノリを採る漁師が年々減少。

その上、海水温の上昇が原因でエゴノリが育たず、2023年、2022年の収穫量は全国で10トンから15トンほどと40年前の10分の1程度に減りました。

また、石川県能登地方では、1月の能登半島地震の影響で、海藻が育つ海域に泥が堆積してしまい、今シーズンはほとんど水揚げがなかったということです。 

スーパーでえごを購入する島田さん

取り巻く環境は厳しくなっていますがー。

「えご草」を購入した客:
「好きだから、やっぱり暑いときは冷やして作ってね」

■ひ孫と家で「えご」づくり

購入したえごを洗う島田さん

長野市七二会。

「おじゃまします」

えご草を購入した長野市七二会の島田満智子さんは御年90歳。えごを作る様子を見せてもらいました。

ひ孫たちも手伝って「えご草」に付着した他の海藻などを取り除く

帰省していたひ孫たちにも手伝ってもらいながら、まず「えご草」に付着した他の海藻などを丁寧に取り除きます。

島田満智子さん(90):
「これがひと手間だからね、みんなめんどくさがって」

■鍋で煮ると溶けていく

水を入れて鍋で煮て、5分後

「目分量で、固いの好きな人は少な目で、私はいつもヒタヒタ」

続いて水を入れて鍋で煮ます。

満智子さん
「よく煮るのが好きな人に、ざっと煮るのが好きな人に好みで。ざっと煮ると少し筋が残る感じで少しザラっとした感じするけど」

約5分後ー

満智子さん:
「この辺もう溶けてきた」

ひ孫「うん、溶けてきた!」

さらに数分煮る…

さらに数分煮るとー

満智子さん:
「ほら、もう形もない。もうこれで、そこへあけてね、簡単ですよね」

■トレーに入れて冷蔵庫へ

トレーを冷蔵庫に入れ一晩冷やす

金属のトレーで粗熱をとり、冷蔵庫で一晩冷やします。

島田満智子さん(90):
「おごちそうだったんだよね、海から長野県のここらへんは遠いから。お客さんを呼んだ時には、なくてはならないみたいな。でも今の若い人たちは、全然そんなことない。今は食べるものがいっぱいあるから、他に」

■冷えて固まって完成!

冷えて固まった「えご」

翌日ー

「すっかり固まった」

冷えて固まり、「えご」が出来上がりました。これを食べやすい大きさに切りわけます。

  • facebook
  • twitter
  • LINE
長野放送ニュース

あなたにおすすめ