
南伊豆を舞台にした作品「正月」
特集は趣味を極める男性です。釣りやダイビングに親しんできた理容師の男性が30年に渡って作り続けてきたのは「海のジオラマ」。作ることの喜びにあふれ、アートとして評価されています。
■「超老芸術展」で展示のジオラマ

30年にわたり「海のジオラマ」を作り続ける一ツ柳外吏春さん(75)
豊漁を願う港町の正月。
こちらは「ローリングストーンズ」をモデルにしたビーチライブ。いずれも、ミリ単位のパーツを組み合わせて作ったジオラマです。

来場者は
来場者:
「びっくりしましたね。見飽きないですね、ルーペが必要です」

「超老芸術展」(~8月25日)
作品は現在、池田町で開催中の高齢者のアート作品を集めた、その名も「超老芸術展」(~8月25日)で展示されています。
■制作したのは75歳の男性

左は一ツ柳さん、右は奥さまの模型
ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん:
「突先の堤防の階段の下にいるのが私なんです」

ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん(75)
制作者の一ツ柳外吏春さん75歳。40代後半から趣味で作り続けてきました。
ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん(75):
「やはり完成したときの喜び。達成感ですね、それが大事だと思います」
■「海」が舞台の作品を制作

若い頃の一ツ柳さん(提供:一ツ柳さん)
若い頃から、釣りやダイビングに親しんできた一ツ柳さん。
作品の舞台はどれも「海」です。

南伊豆を舞台にした「正月」(2014年制作)
冒頭で紹介したのは、南伊豆町を舞台にした作品。
漁師たちが、船の上から縁起物の餅やミカンをまく「初乗り」を再現しました。
ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん(75):
「正月の大漁旗・飾りが派手な作品で、自分では納得しています」

左はタコ、右は人魚の模型
海の中もリアルに再現。マンボウやよく釣るというマダイが泳いでいます。
一方で、こんなユーモアも。
ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん(75):
「タコが羽子板を持って、人魚も羽子板を持って、羽根つきをやっています」
■800の人形制作も「楽しい」

800体もの人形を配置した「ビーチライブ」(2014年制作)
南国のビーチを表現したこちらの作品には、なんと800体もの人形を配置してあります。
服装、動き、そして表情もさまざま。
ジオラマ制作者・一ツ柳外吏春さん(75):
「(服が)ダブっちゃいけないし、サングラスかけよう、帽子をやろうとか変えていかないと、自分じゃこだわってるんでね」