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高まるニーズ「無痛分娩」に密着 全国で1割、東京は約3割 増加の背景に少子化や女性の仕事復帰など出産を取り巻く環境の変化 

麻酔は陣痛が感じられる程度に調整

八木春花さん:
「(陣痛)きたかも」

助産師:
「がんばれ、そうそう」

麻酔は陣痛が感じられる程度に調整。いきむ合間も会話する余裕があります。

■入院から10時間「おぎゃー」

入院から10時間 午後6時すぎ

助産師:
「もう少ししたら自分でも頭触れます」

八木春花さん:
「えっすごい」

助産師:
「触る?」

八木春花さん:
「髪の毛いっぱい?」

助産師:
「髪の毛いっぱい生えてます」

八木春花さん:
「やっぱり。一人目のときもいっぱいだった」

そしてー

「おぎゃー」

入院から10時間。3300グラムの元気な男の赤ちゃんが生まれました。

3300グラムの男の子

八木春花さん:
「痛さもなかったのでとっても感動しました。無事に生まれて何よりです」

順根さん:
「感動したし、かわいかったし、元気な産声が聞けてよかった」

長男・維月ちゃん:
「うん」

■出産を取り巻く環境が変化

吉田病院・中山優 助産師長

『おなかを痛めてこそ母親』。

日本では長くそうした価値観が支配的で無痛分娩は欧米ほど普及しませんでした。しかし、少子化や女性の仕事復帰など出産を取り巻く環境が変化し、国内でも徐々に増えてきたといいます。

吉田病院でも当初、抵抗感を持つ助産師もいたそうですが、勉強会を重ね、理解を深めてきました。

吉田病院・中山優 助産師長:
「お産は痛みがつきものだというようなこともあったりして、その辺で抵抗が最初は正直、私もあったかもしれないですけども、どんなお産にもリスクはつきものなので、そこをちゃんと責任を持って勉強して、いいお産ができるようにしてあげたい」

無痛分娩で初めて出産

病院は要望が多いこともあり、これまで経産婦に限ってきましたが、この春から、中断していた初産婦の無痛分娩にも取り組んでいます。

初産婦の場合は長引かないよう陣痛にある程度、耐えたところで麻酔するケースが多いそうです。

無痛分娩で初めて出産:
「陣痛も経験できた上で、生まれる瞬間は冷静にわが子の誕生をしっかり見ることができて、やってよかった」

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