■専門家「常温保存できる加工品として重宝」

長野県立大学・中沢弥子教授
信州の食文化に詳しい県立大学の中沢教授。冷凍技術が発達しておらず、鮮魚が手に入りづらかった時代、ホモソーセージは常温で保存できる加工品として重宝されきたと話します。
長野県立大学・中沢弥子教授:
「かつてはそういうもの(鮮魚)を入手するのが難しくて、でもこのホモソーセージだと、一定の期間おいしく計画的に使える。おもてなしにも上手に使えたし、続いている理由じゃないかと思う」
■県内でたくさんとれる野菜との相性良し

天ぷらやサラダにも使われる
この時間のニュースで度々、紹介してきた「ビタミンちくわ」や「サバ缶」が根付いたのと背景は同じようです。
さらにもう一つ。県内でたくさん採れる野菜との相性が良かったことも、根付く理由になったのではと言います。
長野県立大学・中沢弥子教授:
「天ぷらだったり、酢の物だったり、サラダだったりに、おいしい野菜がとれる長野県なので、そういったものと組み合わせておいしく食べる工夫をしていたということではないか」
■社員が考案 新たな食べ方

チーズ入りホモソーセージ
丸善では、70周年を記念して、「新たな味わいを」と新商品「チーズ入りホモソーセージ」の販売を始めました。

ホむすび
さらに新たな食べ方も。社員が考案したおにぎりの具にホモソーセージを使う「ホむすび」をお薦めしています。

天むす風ホむすび
こちらは、天かす、青のりをご飯に混ぜて、ごま油やめんつゆで味を整えた「天むす風ホむすび」。
(記者リポート)
「天かすと一緒に食べることによってホモソーセージの天ぷらとご飯を一緒に食べているような感じがします。ごま油のいい香りとホモソーセージのお魚の香りがよくあっていてとてもおいしいです」

今年で発売70年を迎えた丸善のホモソーセージ
信州の食卓を飾って70年。最後に長野県民へのメッセージを聞きました。
丸善 取締役・丹羽耕二さん:
「この70年、同じような商品を忘れることなく、買い続けて食べ続けていただくことはメーカー冥利に尽きますので、長野の方に信じて食べていただく機会を守り続ける意味でも、引き続きまじめに、変わらぬ味を作り続けてまいりますので、ご愛顧のほど、ひとつこれからもよろしくお願いします」