
機械に投入し混ぜ合わせる
スケソウダラやマグロのすり身は、サイレントカッターと呼ばれる機械に投入され、混ぜ合わされます。
丸善 取締役生産本部長・松本勝利さん:
「この練り(の工程)は非常に重要で、ホモソーセージの由来でもある「ホモジナイズ」、均一化してしっかり練りこむことによって丸善特有の弾力、食感がここで生まれます」
ホモソーセージの「ホモ」は、均一化を意味する、英語の「ホモジナイズ」から取られています。味や色をつけながら滑らかになるまで練れば、ホモソーセージの「素」の出来上がりです。

充填
続いては。充填。
1秒間に2本ほどのペースで、「素」がフィルムに詰められていきます。

充填してすぐは柔らかい状態
丸善 取締役生産本部長・松本勝利さん:
「充填してすぐの状態ですと柔らかい状態です、これからボイルの工程に入ります」

圧力釜でボイル殺菌すると完成
その後、圧力釜でボイル殺菌すると、ボイルされてパンパンに膨らんだホモソーセージが完成しました。
おなじみの赤い包装をして、全国へと発送されます。
■なぜ、長野に根付いたのか?

丸善 取締役・丹羽耕二さん
なぜ、信州にホモソーセージが根付いたのかー。
メーカーの幹部に経緯を聞きました。
丸善 取締役・丹羽耕二さん:
「終戦当時の中、食品もほとんどない中で、皆さんで気軽に常温で食べられる食べ物が作れないかと、ホモソーセージ作りが始まったと聞いています」

1945年、東京・上野で創業(提供:丸善)
丸善は終戦直後の1945年、東京・上野で創業されました。魚肉ソーセージが発明されると、全国各地で作られ丸善も手掛けるようになりました。
販売網を広げるとき、すでに他社が東京・大阪・名古屋の大都市圏でシェアを拡大していたため、丸善は長野や山梨、福島といった東日本の地方都市をターゲットに営業を始めました。
まず、それが信州に根付くきっかけになったのではと言います。

お魚の匂いがするソーセージといわれている
丸善 取締役・丹羽耕二さん:
「比較的ホモソーセージはお魚の匂いがするソーセージということはよく話してもらう機会があり、競合さんとの比較、食べ比べということも行われたようで、その結果、ホモソーセージって意外においしいじゃないかと。(消費量1位は)特に長野の皆さまに評価いただいて何十年も長野県で愛していただいている結果では」