
慰霊碑前であいさつする日弁連・渕上会長
オウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件で、当時1歳の龍彦ちゃんの遺体が長野県大町市で見つかってから今年で30年。今年から慰霊碑を管理することになった日本弁護士連合会の関係者らが現地を訪れました。
大町市の慰霊碑前で黙とうする日弁連の渕上会長や長野県弁護士会の関係者。
信者の脱会を支援していた坂本堤弁護士の一家は1989年、横浜市の自宅アパートに押し入ったオウム真理教の幹部らに殺害され、6年後の1995年に富山・新潟・長野の3か所で遺体が見つかりました。
このうち長男の龍彦ちゃんの遺体は警察の大規模な捜索の結果、長野県大町市で見つかりました。
慰霊碑は坂本さんの同僚などで作る「救う会」が地元の協力も得て管理してきましたが、関係者の高齢化などで今年から日弁連が管理することになりました。
坂本弁護士の同僚だった小島周一弁護士:
「この悲惨な事件というのは、彼一人の問題ではなくて弁護士全体の問題。ひいては権利が守られなければいけない市民にも関わる問題です」
日弁連・渕上玲子会長:
「亡くなった家族3人の3か所のメモリアルをしっかり日弁連が今後維持、管理していくことが大事だと思います」
一行は遺体の発見現場にも足を運び、事件を風化させないと決意を新たにしていました。