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問われる「国スポ」 財政負担大きく見直し論 スポーツ振興では成果 4年後に長野県で開催 知事「ゼロベースであり方を考える必要」

県内31市町村を会場に

負担は県だけではありません「やまなみ国スポ」は県内31市町村を会場に行われます。

競技会場を抱える市町村も広さや観客席の数など開催基準を満たす改修が必要になります。

新体育館建設予定地(長野市)

長野市は長野運動公園の体育館の老朽化が進んだことからバスケットボールの会場となる新たな体育館を建設します。

事業費は約88億円です。

長野市フットボール場完成イメージ(提供:長野市)

ほかにも成年女子サッカーの会場として、37億円余りをかけて長野Uスタジアムの近くにフットボール場を整備する計画です。

合わせると事業費は120億円以上になり、2分の1の補助があるとはいえ、大きな負担です。

長野市・荻原健司市長(4月24日)

オリンピックの金メダリストで、一線を退いた後も度々、冬の国体に出場してきた荻原市長も、見直し論には理解を示しています。

長野市・荻原健司市長(4月24日):
「国体・国スポの役割は今後どうしていくのか、競技の側面、自治体の財政的な側面も含めて考え、問い直していくことには賛同。単に国スポのためだけでなく、結果的には市民の健康増進・スポーツ振興につなげていきたい、一番の根底にある思い」

■スポーツ振興の面で一定の成果

やまびこ国体のフェンシング(箕輪町で開催)

一方、大会はスポーツ振興の面で一定の成果を挙げてきました。

やまびこ国体でフェンシング競技の開催地となった箕輪町。少年男子が優勝したこともあってその後、中学校に県内唯一の「部」が発足。

子どもたちを対象にした「ジュニアクラブ」も立ち上げられました。

東京オリンピックには、地元出身の西藤俊哉選手が出場。オリンピアンも輩出しています。

やまびこ国体のレスリング(小諸市で開催)

小諸市が開催地となったレスリングも、国体をきっかけに周辺地域に根付きました。

現在、小諸市、佐久市、上田市の4つの高校(小諸商業、小諸、佐久平総合技術、上田西)にレスリング部があり、キッズレスリング教室も開かれています。

長野東高校・水球チームの練習(5/21)

こちらは長野東高校水球チームの練習。県内の高校で唯一のチームです。

長野東 水球チーム・神山小春さん:
「1点決めたら喜びあったりするところが水球のいいところかな」

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