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「まさか自分が…」医学生時代に下半身まひ リハビリ支える“車いすの医師”「自分らしく生きて」 自身の経験を生かし患者に寄り添う

長野県立総合リハビリテーションセンター

「センター」は、病院と障がい者支援施設が同じ建物にあり、医療ケアから生活復帰、職業訓練などを総合的に行っています。

運転訓練を担当・永瀬理恵さん

こちらは、県内唯一の障がい者のための自動車運転訓練施設。加藤さんもここで練習しました。

運転訓練を担当・永瀬理恵さん:
「(加藤さんは)すごく優秀で、すぐ操作を取得して、路上にもすぐ出られました。実質8時間程度しか乗っていない」

右手のハンドルには片手で運転できるノブが付いている

運転の訓練を再現してもらいました。運転席に移ったら15kgほどある車いすを持ち上げて後部座席に。

加藤雄大医師:
「(普通の車との違いは?)アクセル・ブレーキをこの(左の)ハンドルで連動させている。押し込みがブレーキで、手前に引くとアクセル」

ウインカーやハザードは左のハンドルにあり右手のハンドルには片手で運転できるノブが付いています。

行動範囲を広げる車の運転。センターでも重要な訓練の一つです。

加藤雄大医師:
「車で移動して社会に出られるとわかって、本当にできると実感したときはうれしかった」

■患者に寄り添い支援 

左半身にまひが残ったが、今は歩けるほどに回復した女性

朝の回診―。

加藤雄大医師:
「失礼します、おはようございます」

加藤雄大医師:
「調子いかがですか、変わりありますか?」

女性(40代):
「落ち着いていますね、大丈夫です」

回診を受ける40代の女性。2023年の夏、脳出血で倒れ生死の境をさまよったといいます。左半身にまひが残りましたが、今は歩けるほどに回復。2024年2月からセンターでリハビリ中です。

回診する加藤医師

女性(40代):
「車の運転もしたいし、仕事もしたい。そこに向けて、どれくらい回復するか、ここの病院に移って進めている」

先が見えないリハビリ生活。加藤さんは相談しやすいだけでなく、励みになる存在です。

女性(40代):
「自分で頑張りたいとか、こうなりたいとか希望があるので、私たちの気持ちもくみ取ってもらえる。どうすれば本人らしく過ごせるかをわかって、手伝ってくれるのが私たちとしてはうれしい」

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