■昭和の雰囲気を残す喫茶店は

「ニュースコー」
「シャッター街」にたたずむ喫茶店。
階段を上ると、住民憩いの場「ニュースコー」です。
カウンター客:
「まんじゅうは出るわ、果物は出るわ、漬物は出るわで、きょう何食べたか、会計の時になると忘れちゃう」
「漬物もおいしいしね」

ニュースコ― 店主・山岸公子さん
店主は2代目の山岸公子さん(75)。
20代後半から店で働き始め、初代店主から受け継ぎ45年にわたって店を守ってきました。
ニュースコ― 店主・山岸公子さん:
「(昔のにぎわいは)すごかったですよ、歩けないほど、パルムの中に店がみんな入っているから。(店は)学生さんがすごかった。学校帰りに『ただいま』みたいな感じで」

ナポリタンスパゲッティ450円
看板メニューは、山岸さん特製のナポリタンスパゲッティ。
太目の麺にケチャップの濃厚な味がなじんでいます。
価格はまだ「昭和」が続いているような安さです。
ナポリタンを食べた人:
「大変おいしかったです、味濃厚で、ケチャップの味が。太麺で違いますよね、ゆで方もちょうどいい」

常連客は
山岸さんは自身の年齢も考えてパルムの閉鎖とともに店を閉めることにしています。
常連客:
「どうしようこれから先と思いましたね。ほかに全然ないですもんね、こういうような方の店はないですからね」
「いつまでも、こうやっておいてくださる喫茶店なんてないし、良い場所だったんだけど残念です。引き留めるわけにもいかないし」

2024年秋で閉鎖の方針の須坂ショッピングセンターパルム
ニュースコ― 店主・山岸公子さん:
「ちょうどいいのではないかと思っている。切ないけどね、これから移転してもと思うから、辞めるんだよとみんなに言っている。みんな喜んで来てくれるから、(閉店まで)一生懸命、健康第一にして頑張ろうと思う」
移転して営業継続を模索する店があれば、パルムと共にこの秋で閉じる店も。ただ、中には閉鎖の方針にまだ合意していない店もあるということです。