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55年の歴史「ショッピングセンター」秋で“閉鎖”へ テナントの思い…人気ラーメン店は移転模索 昔ながらの喫茶店は閉鎖とともに

■シャッターを下ろす店が増え

2024年秋で閉鎖の方針

しかし、その後、集客力のあったスーパーと衣料品店が相次いで撤退。テナント料の減少でこのころからパルムの運営が厳しくなりました。

次第にシャッターを下ろす店が増える中、2022年、消防設備の不備が見つかりました。
スプリンクラーが機能しないなど、設備が不十分と消防から指摘されたのです。

協同組合は「設備改修費の捻出が困難」として、組合員に土地・建物の売却を求め、今年の秋でパルムを閉鎖する方針を示しました。

■今後、人気ラーメン店は?

豚骨と鶏ガラを炊いた濃厚なスープ

入店を待つ客が列を作る「ホームラン亭」。

昼は多くの客でにぎわいます。

一番人気は、豚骨と鶏ガラを炊いた濃厚なスープが特徴のしょう油味のラーメンです。

ラーメン850円

市内から:
「昔ながらの味で、全然変わらずおいしい。一度食べたら忘れられない味ですよね」

ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん

店主は3代目の鈴木孝太郎さん(51)です。

ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん:
「コロナで(客が)だいぶ減り、結構持ち直してきたので、頑張ろうかなと思ったときにまた」

店は1948年・昭和23年に祖父が開業。1997年、2代目の母・いま子さんの時代に、空きがあったパルムに移転しました。

ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん:
「(パルムなら)『1日500人は来るよ』と言われてきたので、全盛期から比べればだいぶ静かになっていたが、今と比べればだいぶ良かったですね」

パルムに店を構えて30年近く。なじみ客が大勢いますが、閉鎖の方針を受けて再び移転することを模索しています。

ホームラン亭 店主・鈴木孝太郎さん:
「しょうがないなというのは感じていましたし、いつかは出なくてはいけないと思いながらやっていたので、いろいろなところへ相談に行き、どう動こうか決めているところ。やっぱり須坂市内で、今と変わらないこの辺りで、何とかやれればなと」

「ホームラン亭」

常連客はー。

常連客:
「(パルムは)結構盛んなころもあった。そういう時代も知っているので非常に寂しい。ホームラン亭は移転するなりして、どこかでまたやってほしい」

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長野放送ニュース

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