
リンゴのコンポ―ト
生地に乗せる「リンゴのコンポート」は甘さと酸味のバランスが考え抜かれています。

形を整える…
形を整え、220度のオーブンで約25分を焼くと、アップルパイの完成です。

アップルパイ(520円)
(記者リポ-ト)
「いただきます。生地サクサクでおいしい。口に入れた瞬間、バターのいい香りが広がってきます。後からリンゴの程よい甘みと酸味も感じられておいしい」
■リンゴは100歳の農家が栽培

リンゴは長野県高山村の「紅玉」(提供写真)
味の決め手となっているリンゴのコンポート。
実はー。
オーナー・奥河原修造さん:
「約50年前からお付き合いさせてもらっている長野県の高山村のリンゴ、紅玉リンゴです。北は青森、山形、南は岐阜あたりまで4カ所ぐらいリンゴを試したんですけど、その中で高山村のリンゴは一番、ガッと響いた。ビビッときた。好みの味で、『これは気に入った』と。それから、もうずっと」

長野県高山村
リンゴ畑が広がる高山村。
電動カートで畑にやってきたのは、中村梅吉さん。4月12日で100歳になりました。

「紅玉」生産者・中村梅吉さん
奥河原さんにリンゴの「紅玉」を提供している生産者です。
「紅玉」生産者・中村梅吉さん:
「畑が待っているから(シーズン中は)夜が明けたら『畑行くぞ』と」
■80年近く栽培 メインは「紅玉」

中村さんが栽培する「紅玉」(提供写真)
栽培している「紅玉」は少々、小さ目で、硬めですが、調理や加工に適していると言われています。
戦地から帰り昭和21年頃から、80年近くリンゴ栽培を続けてきた中村さん。他の品種も栽培していますが、今もメインは紅玉です。
「紅玉」生産者・中村梅吉さん(99):
「好きなもんだから、赤くてきれいだから。『紅玉』の時期になると、毎日、見に行くのが楽しみなもんでね。リンゴだと愛情をもってやっていかないといいふうになりませんね」

アトリエ菓修のアップルパイ
持参したアトリエ菓修のアップルパイを改めて中村さんに食べてもらうとー。
「紅玉」生産者・中村梅吉さん:
「これはうまいや。こうやってリンゴを入れて販売すればこっちも助かるわ。菓修さんも上手だ。こんなにおいしく作って」
記者:
「奥河原さんが『これからも作り続けてほしい』と言っていたが?」
中村梅吉さん:
「ありがたいね。ますます元気出して、おいしいもの作らなきゃいけない」