■成長の裏に女性たちの活躍

左から、企画開発担当・笹沢日菜さん、品質管理・高田正直さん、工場担当・李龍男さん、デザイナー・赤羽智世さん
社員30人余りの平均年齢は30代前半。女性が7割を占めます。
ケラッタ企画開発担当・笹沢日菜さん(28):
「今回出したいのは、バンブー生地を使ったガーゼケットになっていて、これが、竹70%で綿30%の素材」
新商品の企画会議。
「専門分野」を持つ4人が話し合います。

デザイナー・赤羽智世さん(38)
木祖村出身のデザイナー・赤羽智世さん(38)は子育て中。
デザインには母親目線が生かされています。

人気のドーナツ柄は男女ともに長く使えるように
タオルケットの「ドーナツ柄」は男女問わず、長く使えるように意識したものです。
デザイナー・赤羽智世さん(38):
「白より色味・背景が入っていた方が汚れたとき目立たないということで、自然な柔らかいタッチのドーナツ柄で、親も子どもも一緒に使ってほほ笑むようなデザインに」
■専門知識を生かし会社を支えるスタッフも

笹沢さん(左)と高田さん(右)
会社を支えているのは女性ばかりではありません。
ケラッタ品質管理・高田正直さん(66):
「竹って抗菌作用もあるよね」
ケラッタ企画開発担当・笹沢日菜さん(28):
「そこは言えるかな、訴求ポイントで」
「品質管理」の高田正直さんは66歳。ベビー用品の大手チェーンを退職し素材や加工の専門知識を新たな職場で生かしています。
神戸から単身赴任中で、山登りやマラソンなど信州での暮らしも楽しんでいます。
ケラッタ品質管理・高田正直さん(66):
「嘱託という位置付けだが区別なく活躍できる。フランクに付き合いができる」

ケラッタ工場担当・李龍男さん
高田さんのマラソン仲間でもある李龍男さん(36)は中国出身。
ケラッタ工場担当・李龍男さん(36):
「開発しようとしている商品について工場とのやり取りをするポジション。中国の工場が多いので、言語を生かして活躍しています」

中国へ工場へ出張(提供:ケラッタ)
中国の工場とやりとりし、速やかな改良につなげるキーマンです。
■目指すは信州発の業界ナンバーワン企業

これからは「信州からグローバルへ」
女性を中心に商品開発に力を入れるケラッタ。
4月からは子ども用品の全国チェーンでの販売を始める他、自社サイトでの販売や中国展開も予定しています。
目指すは信州発の業界ナンバーワン企業です。
ケラッタ・下村祐貴子社長:
「松本・塩尻で代表する会社になりたいのももちろんなんですけど、これからは『信州からグローバルへ』っていうスローガンを掲げて、子育てのエキスパート、リーディングブランド、けん引するブランドになっていきたい」