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火災乗り越え…「家族愛」食堂が再出発 母と3姉妹が力合わせて 看板メニュー「チキンカツライス」も復活

チキンカツライスを注文

地域の人々の胃袋を満たしてきた「文佳」でしたが2年前予期せぬ困難に直面しました。

近くで火災が発生(2022年1月)

近くで火災が発生。「文佳」の建物にも延焼し営業休止を余儀なくされたのです。

荒木せつ子さん:
「まさか自分たちがこういう目に遭うとは、その時は見てるだけで、何もね」

左からせつ子さん、三女・麗さん、次女・陽さん

三女・麗さん:
「真っ白になってしまって、正直最初は再建なんてできないんじゃないかなって思って、ずっと不安でしたね」

次女・陽さん

調理や出前で活躍していた文彦さんも体力が衰え、一時は閉店も考えたと言います。
それを踏みとどまったのはー。

次女・陽さん:
「『待ってるよ』っていう声がものすごくて、それを受けて『やらなきゃ』『待っている人がいるんだ』と、みんな『やろう、やるしかないよね』と」

再建した店内

2023年春、店舗兼住宅の再建工事がスタートし年末には完成を迎えました。

なるべく以前の雰囲気を残そうと、被害を免れたテーブルやイスを再び使うことにしました。

一から作り直したチキンカツライスのソース

長く継ぎ足して使ってきたチキンカツライスのソースは消火活動で使えなくなり、一から作り直しました。

次女・陽さん:
「決められた分量は覚えていたんで、あとは味。みんなの舌、覚えていた舌の感覚で『この味だね』って」

出前の注文を受ける

次女・陽さん:(出前の注文を受ける):
「はい、文佳です」

店舗での営業に先立ち1月中旬からは「出前」を再開。

文彦さんが働けない分を家族みんなでカバーすることにしました。

次女・陽さん:
「チキンカツライスが2つ」

左・瑠璃ちゃん(6)、右・鞠璃ちゃん(4)

瑠璃ちゃん(6):
「1階のどこ?」

次女・陽さん:
「議会棟」

瑠璃ちゃん(6):
「議会棟か~」

この日は、三女・麗さんの娘2人もお手伝いに。

県庁への出前で抱っこされていた鞠璃ちゃんは、こんなに大きくなりました。

三女・麗さんの娘2人と県庁へ配達

この日は県庁の5つの部署から注文が入りました。

次女・陽さん:
「今まで当たり前だったのに2年間空いちゃって、出前できるのがうれしかったですね」

瑠璃ちゃん(6):
「瑠璃ちゃん0歳のころから(出前に)行ってるんだよ」

姪っ子を連れて陽さんが配達に回ります。

瑠璃ちゃんと鞠璃ちゃん:
「ごはん持ってきましたよ~」

10分程度で配達を終える―。

次女・陽さん:
「(姪の)成長を、こんなに大きくなったのって驚かれる方もいて、自分たちも帰ってきたって感じしますし、待っていてくれましたし、私たちもそれにこたえて頑張らなきゃという気持ちに」

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