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村の小さな企業が手作業でコツコツ 東京五輪、正月のあの駅伝大会、主要マラソンも…ゼッケンは「信州製」 原点は「陸上競技への情熱、ものづくりが好き」

区間ごとにまとめて印字

選手が走る「区間番号」を区間ごとにまとめて印字していきます。

選手たちに喜んでもらえるよう…

従業員:
「(選手が)みんな頑張っているので、きれいなものを届けたいと思って刷っています」

■正月のあの駅伝大会も

半自動の機械

大きな桁の数字やスポンサー名は「半自動」の機械を使います。

この機械は創業当時からほとんど変わっていないそうです。

最新のプリンター

最新のプリンターもあり、丈夫な「紙」のゼッケンにカラフルな印刷をすることもできますが、布製が根強い人気だということです。

布のゼッケンが根強い人気

シナノ体器・小沢健司工場長:
「着け心地もあるとは思うんですけど、長い時間をかけて欠品を出さないとか、コツコツの積み重ねで、餅は餅屋じゃないですけどあそこの会社にお願いすれば安心だよという雰囲気が長い時間をかけてつくられたと思う」

「版」は客の財産として保管

信頼の厚さを物語るのが―

シナノ体器・小沢健司工場長:
「印刷をする『版』を置いてある場所です。ここにお客さんの財産がある」

これまでに作った「版」を保存しています。

あの駅伝も

シナノ体器・小沢健司工場長:
「大学の駅伝のゼッケンなんかも作らせてもらっているんですけど、これは…わかりますかね?『青学大』とか」

正月に注目を集めるあの大学駅伝も…

正月、日本中が注目するあの駅伝用のゼッケンも20年程、ここで作っています。

長野マラソン

主要な大会を始め長野マラソンなどの市民マラソン、さらには東京オリンピック、パラリンピックでも発注がありました。

■陸上競技への情熱、ものづくりが好き

「版」も自社で

フィニッシュテープなどの特注品にも応じています。

発注が舞い込む理由の一つが、ほぼ全ての工程を自社で行っていること。

枠に特殊な薬品を塗り、光を当てて作る「版」も自社製です。

タスキのミシン掛けも自社で

布をタスキに加工するミシン掛けもー。

納期にも柔軟に対応しているそうです。

小沢工場長も陸上経験者

シナノ体器・小沢健司工場長:
「誰もが知ってるような大会のゼッケンを作ることもありますので、テレビで見かけるとそれだけでもモチベーションが上がる。やりがいにもなりなる」

こう話す小沢工場長も陸上競技の元選手。「競技を支えてみないか」と30年前、創業者に誘われ入社しました。

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