
長年継ぎ足したソース
味の決め手は長く継ぎ足しで使われてきたソース。ご飯にもかけておきます。
敦賀ヨーロッパ軒・赤坂敬造社長:
「ウスターソースにいろいろ調味料を入れて、それを継ぎ足しで、創業84年たつのですが、ずっと継ぎ足し継ぎ足しでやっている」

カツ丼
揚がった「かつ」をくぐらせ、ご飯に乗せたら完成です。

記者が試食
(記者リポート)
「豚肉が薄くてとても食べやすいです。ソースがよく絡んでいてとてもおいしいです」

敦賀ヨーロッパ軒・赤坂敬造社長
敦賀ヨーロッパ軒・赤坂敬造社長:
「県外に出たお客さんは懐かしいといって食べてくれるし、たまに会う客にも『1週間に1回ぐらい食べないと』と言われる時もあるので、うれしい。歴史があるので100年目指して頑張っていきたい」

高鼻増太郎さん(提供画像)
店のルーツは1913(大正2)年までさかのぼります。
福井出身の高畠増太郎さんが東京でヨーロッパ軒を創業。ソースかつ丼を出すようになったとされています。
その後、店は関東大震災を機に福井に移転しました。
敦賀ヨーロッパ軒・赤坂敬造社長:
「初代の高畠増太郎さんが、ドイツとかに船に乗っていって、そこでいろんなことを学んで、カツレツが向こうでは主流でそれを日本風にアレンジしてかつ丼にした」

赤坂耕二さん(提供画像)
1939年・昭和14年、弟子の赤坂耕二さんが「のれん分け」を許され、敦賀に「分店」を開き後に「敦賀ヨーロッパ軒本店」と称するまで発展。

ヨーロッパ軒 総本店
現在、福井県内には総本店を含め19店舗のヨーロッパ軒があります。
敦賀ヨーロッパ軒・赤坂敬造社長:
「(延伸で)東京の客とか、長野とかすごく近くなったので、来てもらったら一番いいですし、かつ丼以外にもパリ丼というのがあって、ミンチカツなのですけど、地元ではすごい人気があるので、それもできれば食べてほしいですね」

明治亭 駒ヶ根本店
一方、ソースかつ丼は信州にもー。
こちらは駒ヶ根市に本店を置く「明治亭」。

ロース ソースかつ丼(1630円)
厚い肉とご飯の上のキャベツが特徴です。
ロース肉を180度の油で7分近く揚げてー。
トマトや果物を使った特製ソースに浸します。ご飯の上にたっぷりと千切りキャベツを盛り、肉を乗せれば完成です。