特集は体に優しい料理です。長野市松代町に2023年5月、元看護師の女性が食堂を開きました。息子がぜんそくを患った経験から、食事で体を元気にと旬の野菜をたっぷり使ったメニューを提供しています。
控え目な看板が目印の「食堂カフェharuco」。
見た目はほぼ一般住宅です。
店主の竹沢みやさん(34)が1人で切り盛りしています。
店名の「はるこ」は、料理上手だった祖母の名前にあやかってつけました。
食堂カフェharuco・竹沢みやさん:
「『体と心に優しいお店』というのがコンセプト。食べ物もできる限り体に優しくて、ここに来てちょっとでも優しい気持ちになってもらえたら」
市内出身で専門学校卒業後、看護師として働いてきた竹沢さん。
次第に「食」の重要性を実感するようになりました。
食堂カフェharuco・竹沢みやさん:
「看護師をやっている時に、食べる人って治るの早いんですよ。元気で長生きの方も多かったりして。食べることは生きることだなとその時実感して」
子どものころから料理好きだったこともあり、2012年に結婚してからは派遣の看護師として働く傍ら、飲食店などにも勤めるようになりました。
やがて、自分の店を持ちたいと思うようになり、2年前に亡くなった夫の祖母が住んでいた家を店舗兼自宅に改装。2023年5月、念願の店をオープンさせたのです。
こだわりは、野菜をたくさん食べてもらうこと。
できるだけ地元や近隣で採れる旬の野菜を使うようにしていて、この日は近くの青果店へ。
仕入れたのは「綿内レンコン」です。
若穂綿内地区で栽培されている伝統野菜です。
野菜のカネマツ・本多祐子さん:
「伝統野菜とか在来の野菜って、作るだけじゃなくて、食べてくれる人がいるから広まっていくもの。こういうふうに食材を使っていただけるとありがたい」
食堂カフェharuco・竹沢みやさん:
「地元で作っていることでお客さんに安心感を与えられるということが一番大きくて、地元野菜を使うのってすごく大事かなって」