
開発者の関功介さん
その場で葉を食べてみましたがー。
関功介さん:
「苦くて食べられなくてですね、これはこのままじゃだめだなと思いまして」

茎レタス「ひすいのかおり」
その後、関さんは味を改良するため、爽やかな風味のロメインレタスの一種と交配を試みます。
偶然の発見から9年。2021年、完成したのが「ひすいのかおり」です。
関功介さん:
「香りを持ったことによって、全く新しい野菜になったなと考えています。この香りをかぐと、食欲がわくだとか、少し甘い感じがするだとか、そういった感じの香りだと思います」

関さんに茎レタスをゆでてもらう
実際にゆでてもらいました。
茎は外側の皮をむいてあります。

ゆでた茎
そしてー。
(記者リポート)
「畑でかがせていただいたときより、数倍強い香りがしています。ゆでた枝豆とか、ゆでたトウモロコシのような、すごく良い香りがしています」

葉はさっと「湯通し」
一方、葉は、さっと「湯通し」。
(記者リポート)
「おいしいですね、ゆでてこの食感が残るってすごいいいですね」
関さん:
「そうなんですよ、塩も何もふってなくて、ただ茹でただけですけど」
(記者)
「本当に枝豆とかトウモロコシっぽい味がするので、味つけなくてもこのまま食べられちゃいますね」

ホテルシェラリゾート白馬
自信はあったものの気になったのは「プロの評価」。
関さんは料理人に連絡を取り、実際に食べてもらいました。
「ホテルシェラリゾート白馬」の総料理長・金沢光久シェフもその一人です。

ホテルシェラリゾート白馬・金沢光久総料理長
ホテルシェラリゾート白馬・金沢光久総料理長:
「香りをかいで、ちょっと切って生で食べてみて、その時点で、これはポテンシャル高いなってすごく感じたんですよ。『これ市場に出たらヒットするよ。そのくらいのおいしさがあるよね』ってことを言いました」

茎の部分を適当な大きさにカット
金沢シェフに「ひすいのかおり」の魅力を引き出す料理を作ってもらいました。
ホテルシェラリゾート白馬・金沢光久総料理長:
「『ひすいのかおりのステーキ』を作ります」
まず、茎の部分を適当な大きさにカット。