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実は“中華の達人” 野球部寮に「信州の名工」名店で44年 「目指すは甲子園」退職後は球児支える

学校法人篠ノ井学園・中沢圭吾 役員補佐(左)と久保田さん

採用した高校側は―。

学校法人篠ノ井学園・中沢圭吾 役員補佐:
「(ハローワークの人から)『高校生に中華は出せますか』と聞かれて、その時ピンときて、子どもたちがここで中華を食べてる様子が、なんか頭の中に浮かんで」

むきエビを味付けし卵白でコーティング

夕食の準備は午前中から。この日のメインは「エビチリ」です。

信州の名工・久保田和徳さん:
「塩とコショウで下味をつけ卵白を泡立ててエビになじませます。なじんだところで片栗粉でとめる」

170℃の油で八分(はちぶ)揚げ

170℃で八分(はちぶ)揚げ―。

信州の名工・久保田和徳さん:
「(卵白によって)揚げた時に薄い膜ができるので食感がいい。味もなじみやすい、仕上がりもきれい、(エビが)小さくなりにくい」

タレを作る

タレは豆板醤、刻みショウガ、粗みじんのニンニクを中火で炒めてみじん切りの長ネギを加えます。

揚げたエビをタレに投入

ここに料理酒、砂糖や塩、ケチャップなど調味料を入れたら、揚げたエビを投入。

信州の名工・久保田和徳さん:
「いいですね、一発ですね。辛みも大丈夫です。怒られないと思います」

「エビチリ」の完成

仕上げに水溶き片栗粉を入れてとろみをつけたら完成です。

信州の名工・久保田和徳さん:
「エビチリできました。生徒に喜んでもらえると思います」

練習に励む野球部員

久保田さんが次々とおかずを完成させているころ、野球部員たちは、放課後、3時間半、みっちり練習をします。

■練習後の食事が楽しみ

部活から帰り夕食の時間

夜8時すぎ―。

夜、次々と寮生たちが帰ってきました。

ここで県内外の25人が親元を離れて暮らしています。

久保田さんと会話する2年生

信州の名工・久保田和徳さん:
「久々じゃん、山ちゃん。山ちゃん、元気かい。山ちゃん東京帰るとき泣いちゃうかな(笑)」

2年生:
「(久保田さんは)おじいちゃんみたいな感じで接してくれて、うれしいです」

エビチリに麻婆豆腐、サバの甘酢あんかけ

この日のメニューは得意の「中華」。

エビチリに麻婆豆腐、サバの甘酢あんかけなど。

「いただきます」

麻婆丼にして食べる部員

2年生:
「練習終わって、きょう久保田さんのご飯だと思って、楽しみに寮に帰っています」
「きょうは寒かったけど麻婆豆腐とかコーンスープで、体がすごく温まりました。ご飯しっかり食べてホームラン打てるように頑張りたいです」

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