
河川敷で許可なく野菜などを栽培
特集は河川敷で許可なく野菜などを栽培するいわゆる「ヤミ畑」です。全国各地で横行していて長野市の千曲川でも河川事務所が再三、注意していますが、不法行為が続いています。「ヤミ畑」の主たちを取材しました。
■「国有地」で許可なく畑を耕作

千曲川の河川敷内の畑(長野市)
ナスにゴーヤー、トウモロコシ。さまざまな野菜が栽培されています。
ここは長野市篠ノ井塩崎地区。千曲川の河川敷内に広がる畑です。河川敷には、私有地も混在していますが、こちらの場所、実は「国有地」です。

長野市篠ノ井塩崎近くの河川敷
(記者リポート)
「この辺りの河川敷は国が管理しているのですが、許可なく農作物が作られたり、建物が建てられたりしています」

一帯の畑は耕作の許可を得てない「ヤミ畑」
この区域の河川管理者は国土交通省の千曲川河川事務所。
一帯の畑は耕作の許可を得てない、いわゆる「ヤミ畑」です。
■農作業している人に話しかけると…

禁止の看板
河川法に違反するため耕作禁止の看板が立てられていますがそれを無視して、栽培が続けられています。
一体、誰がー。

一帯の畑は耕作の許可を得てない「ヤミ畑」
9月27日の朝6時すぎ。
「ヤミ畑」で数人が農作業をしていました。
話しかけてみるとー。

「ヤミ畑」で作業中の男性に記者が話しかける
記者:
「ネギはお父さんが作ったんですか?これ全部お父さんが作ったんですか?」
男性:
「……」
記者:
「どこからどこまでお父さんが育てているんですか?」
男性:
「……」
男性は質問に答えませんでした。

「ヤミ畑」で作業中の別の男性に記者が話しかける
別の男性はー。
記者:
「いつごろからここを使っているんですか?何年くらい?」
男性:
「……」
■中国出身の80歳男性「……」

はじめは、記者の質問には答えず
こちらの男性も、当初、記者の問いかけには答えませんでしたが、「中国出身で、年齢は80歳だ」と明かしました。
なおも記者が質問を続けるとー。
記者:
「いつもこの時間に来るんですか?」
中国出身の80歳男性:
「……」

記者の質問を避け、その場を立ち去ろうとする男性
記者:
「どこからどこら辺までお父さんの畑ですか?」
中国出身の80歳男性:
「……」
男性は帰り支度を始めました。