特集は人気上昇中のヤギ。厄介な雑草を食べてくれるだけでなく心を和ませてくれるとして、引く手あまたの人気ぶり。レンタルをしている牧場では「順番待ち」となっている。最新事情を取材した。
■会社の敷地でムシャムシャ
こちらは長野県岡谷市の金属加工会社・今井商工。7月、新たな仲間を迎えた。
従業員:
「かわいいー」
5月1日に生まれた双子のヤギ。2頭ともオスで、名前は兄が「にいに」、弟が「めえめ」。南木曽町の牧場から買い取り、工場の横に小屋を建てて飼育している。
リードをつけてもらい勢いよく飛び出すと、雑草が生い茂る会社の敷地でムシャムシャと草を食べ始めた。これがヤギを飼育するようになった理由の一つだ。
今井商工・福本克三 企画室長:
「(目的は)環境負荷の軽減と従業員の癒やしということで、当社もSDGs推進登録企業で申請してて、ヤギを飼うことになりました」
会社の敷地は1万2千平方メートル。その3割ほどが空き地となっていて夏場は雑草が伸び放題。
これまではシルバー人材センターに依頼して、年2回、草刈り機で刈ってもらっていたが、燃料を使わない「エコな除草を」とヤギを飼うことにした。ヤギは1頭あたり1日に3キロから5キロ、面積にして6畳分ほどの草を食べるといわれている。
■従業員たちの癒やしの存在にも
「メェ~」
従業員:
「鳴いた」
従業員が持ち回りで世話をしていて、予想通り、2頭は早くも従業員たちの癒やしの存在にもなっている。
従業員:
「よく鳴くし、かわいいですね」
「癒やされて時間を忘れていいですね。仕事ずっと集中しているので、ちょっとホッとできていいと思います」
会社では近隣の保育園児たちにヤギとふれあってもらうことも検討中。いずれ2頭は会社の「広報担当」にもなる。
今井商工・福本克三 企画室長:
「『広報・宣伝』ですね、一応もう社員になったので、これからこの子たちを媒体にして会社のイメージアップも図っていきたいなと。このまますくすく大きく人懐っこくいてもらえたら」