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広がるか…夏休みの『学童保育』昼食提供 弁当作りから解放? 負担軽減で国が自治体に検討促す

学童保育「鍋屋田子どもプラザ」のお昼

学童保育での「昼食提供」に保護者は…。

小2の母親:
「提供していただければ、私も時間ができますし、栄養のバランスとかも考えると、その方がいいのかなと」

小3と小1の母親:
「食中毒の心配もないし、時間…やっぱり忙しいので、そういうふうになればいいなと」

長野市の「稲田児童クラブ」では1食200円で昼食を提供

市内で唯一、昼食を提供している「稲田児童クラブ」。

保護者の要望を受け、10年以上前から施設内で炊いたご飯と飲食店に手配したおかずを、1食200円で提供している。

費用負担は増えるものの、保護者からは好評だという。


長野市役所

長野市こども政策課の担当者は「アレルギーへの対応や飲食店の手配など課題も多い。まずは保護者のニーズを把握し、検討を進めたい」としている。

伊那市の西箕輪小 学童クラブ

8月2日―。

独自の取り組みをしている伊那市。ここは西箕輪小学校の学童クラブ。

キッチンカー 西箕輪小 学童クラブ

(記者リポート)
「学童保育の昼食は、家から持参した弁当などが一般的ですが、こちらの施設ではきょう、キッチンカーで作られた料理が昼食に提供されます」


キッチンカーのカレーライス 西箕輪小 学童クラブ

この日の昼食は、キッチンカーのあたたかいカレーライス。

児童:
「はぁ~お腹減った~」
「いただきます!」

西箕輪小 学童クラブの昼食

児童:
「(カレーおいしい?)うん」
「ちょっとピリ辛だけど、めっちゃおいしい」
「(こういうお昼はどう?)いつもはお弁当で、食べられないメニューを食べられる」

キッチンカー 西箕輪小 学童クラブ

伊那市は、飲食店の団体の協力を得て、市内12カ所の学童保育で夏休み中、それぞれ2回、昼食を提供している。国の交付金や企業の寄付を活用しているため、家庭の費用負担はない。

もともとは、コロナ禍の子育て世帯の支援として2021年に始めたものだが、弁当作りの負担軽減や、子どもたちの楽しみにもなればと今年も実施した。

伊那市子育て支援課・北原静香課長

伊那市子育て支援課・北原静香課長:
「長いお休みですので、3食、食事の支度をするのは、おうちの方も大変だと思います。1食2食のことなんですけれども、少しでもご家庭の方に支援ができればというのも目的」

保護者と児童

保護者は…

保護者:
「毎日、仕事しながらお弁当作るのが大変なので、すごく助かっています」
「朝ひと手間、省けるとなると、とても助かりますね」

伊那市役所

国が求める昼食提供について、市教委はアレルギー対応や衛生設備の整備など課題はあるが、検討を進めるとしている。

長野市の学童保育「鍋屋田子どもプラザ」のお昼

保護者の期待が大きい学童保育での昼食提供。

課題は多いものの、各自治体で検討が本格化しそうだ。

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