
長野市の学童保育のお昼
特集は夏休みも多くの家庭が利用している放課後児童クラブ、いわゆる「学童保育」について。ほとんどが弁当持参だが国は家庭の負担を減らすため、昼食の提供を検討するよう自治体に求めている。長野県内は広がるのだろうか。

長野市鍋屋田小の学童保育
長野市の鍋屋田小学校。夏休み中だが、にぎやかな教室があった。児童たちを預かる学童保育の「鍋屋田子どもプラザ」。
毎日50人ほどが利用している。

学童保育「鍋屋田子どもプラザ」のお昼
「いただきます」
昼、児童は持参した弁当を食べ始めた。
1年生:
「(サンドイッチに)アンズ入ってる。おいしかった」
1年生:
「お弁当誰が作ってくれた?)お母さん。(作るのは)6時よりも早いくらいだと思う」

保護者と児童
児童にとっては、楽しみな「お弁当の時間」だが、保護者は…。
小3と小1の母親:
「お弁当作りが大変です、毎朝」
小3と小1の母親:
「普段の給食のありがたみが分かる日々です…。毎日お弁当は大変ですね。早く夏が終わってください…って思います」

鍋屋田子どもプラザ・中村孝史施設長
鍋屋田子どもプラザ・中村孝史施設長:
「(長期休み前は)『あしたから弁当作らなきゃいけない、大変だ』ってよく聞きます。かなり、きついんじゃないですか」
毎朝の弁当作り。保護者の負担感は大きいようだ。

こども家庭庁の調査
そこで、こども家庭庁は子育て支援の一環として、学童保育での昼食提供を広めようとしている。
既に弁当事業者と連携して提供している東京・港区や奈良市のケースを示し、自治体に検討を促している。
今年5月1日時点の調査では、提供の有無を把握している全国995の自治体・およそ1万3000カ所の学童保育のうち、提供していたのは2990カ所。全体の2割程度だった。

県内19市では…
県内も「弁当持参」がほとんどで、県内19市では、長野市の一部と夏休み中、2日だけ提供している伊那市を除き「弁当持参」が主流。
市内86カ所で学童保育を運営する長野市。利用人数が日によって異なり、食事の手配がしづらいことなどから「弁当持参」が主流だ。