
卒業式
7月28日―。
訓練から4日。いよいよ卒業式。
原安志学校長:
「日本一安全安心な信州を目指す、長野県警察の一員として、県民のためということを忘れず、その期待と信頼に応えるべく、努力してください」

答辞・樋口綾巡査
答辞・樋口綾巡査:
「厳格な規律や慣れない団体生活に戸惑うことも多く、警察官として身に着けるべき知識、技能の多さにくじけそうになることもありましたが、同期学生と一致協力してこの日を迎えることができました。県民の期待と信頼にこたえられる警察官になります」

最後のホームルーム、井上佳和教官(左)
最後のホームルーム。
担任の井上教官から二つの「お願い」があった。

涙する大嶋未玲巡査
井上佳和教官:
「卒業すれば県民を相手にしますので、県民目線で仕事を必ずしてください。みんなに話してなかったかもしれないけど、自分は126期です。理由は言えませんが、同期生が亡くなっています。葬式にも参加しました。非常に切なかったです。絶対死ぬなよ、現場で。11名全員が退職するまで、固い絆で生活してもらいたいと思っていますので、担任からのお願いとなります。この2点だけお願いします」

井上教官と柄澤巡査
一人一人に卒業証書を手渡す―。
井上佳和教官:
「柄澤は温厚だよ、いつも素直で。最初は知識はなかったからいろいろとミスしたと思う。今は素直でしっかり教官の話を聞いて成長してくれました」

井上教官と野澤将吾巡査
井上佳和教官:
「野澤将吾はぶれなかったね、最初から。警察官が夢だって言ってたよね。俺はそれを聞いたときに、何とか野澤は育てようと思っていました。仲良かった学生が辞めてしまったと、つらいことはあったね、いろいろ相談に乗りましたね。そんな時でも野澤だけはやめなくて、本当に俺はうれしかった」

野澤将吾巡査
第178期・野澤将吾巡査:
「申告します。野澤巡査はただ今から飯田警察署勤務を命ぜられ、これより赴任いたします。入校期間中は大変お世話になり、ありがとうございました」