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「定番おやき」に「創作日本料理」 食べて復活を!篠ノ井伝統の『小森茄子』生産拡大へ

小森茄子

特集は伝統野菜。収穫期を迎えた長野市篠ノ井に伝わる「小森茄子」。生産量が激減し、関係者が「復活」を目指していて、栽培だけでなく「食べて増やそう」とナス料理の試食会も開かれた。

■生産量減少…伝統野菜「小森茄子」

おやきの店ほり川・堀川安子さん

長野市青木島のおやき店「ほり川」。出来上がったのは、昔ながらのみそで味付けした丸ナスのおやき。

ナスを育てたのは、娘たちと一緒に店を営む堀川安子さん(77)。実は特別な品種だ。

たわわに実った小森茄子

まん丸に実った大きなナス。伝統野菜の「小森茄子」だ。

堀川安子さん:
「こんなに大きいです」

小森茄子は、篠ノ井小森地区原産の丸ナス。玉は大きめ、果肉は厚く、密度も高いのが特徴だ。

更級農業高校で種まき交流会

明治のころから栽培されてきたが、育てやすい改良品種に押されて生産量は徐々に減少。

昨シーズン、栽培したのは農家1軒と、授業で栽培してきた更級農業高校だけとなっていた。

■生産拡大を目指し、苗を育て無料で配布

更級農業高校生の協力で苗を無料配布(2023年5月)

そこで生産拡大を目指し、県などが協議会を設置。苗を育て、希望者に配ることにした。

苗は高校生の協力で育てられ、2023年5月、希望者に無料で配布された。

更級農業高校3年・友金圭さん(5月):
「自分たちが授業内で頑張ってやってきたものを農家さんたちが受け取ってくれて、また食べられる人が増えればいいのかなと思ってます」

生徒と堀川さん

堀川さんも苗を受け取りに―。

更級農業高校3年・友金圭さん(5月):
「いっぱい収穫してください」

堀川安子さん(5月):
「ありがとう」


苗を植える堀川さん

伝統野菜に興味があった堀川さん。17本の苗を早速、畑に植えた。

堀川安子さん(5月):
「素晴らしいチャンスをいただいたと思う。収穫がすごく楽しみです」


■小森茄子のおやき

収穫する堀川さん

あれから2カ月。収穫が始まった。

堀川安子さん:
「ようやく収穫できるようになってうれしい。早くおやき握ってみたいと思って」


左)太助大丸 右)小森茄子

これまで栽培してきたのは「太助大丸」という品種。小森茄子の方が背が低めだが、玉の大きさに遜色はない。

堀川安子さん:
「色を比べてみてください。これ(太助大丸)違うのね、こういうふうに違う。(小森茄子は)薄めですね、紫っぽい。こっち(太助大丸)は黒紫ですね。初めてだから、どんな程度にこれからなるのか分からないけど、育てている段階では別に(差は)何も感じない」


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