こもりがちな2人をキッチンカー販売に連れ出す

キッチンカーを手伝うオリガさんとダリアさん
ダリア・ジュラベルさん(16):
「ありがとうございます」
ウクライナの郷土料理「ピロシキ」などを売るキッチンカー。7月からオリガさんとダリアさんもボランティアとして手伝っている。
キッチンカーは町内の企業がウクライナ支援のために始めたもので、避難家族の母親たちも手伝っていた。
避難家族が帰った後も続けられ、これまでに1万5000個以上を売り上げ、収益の一部が支援に充てられている。

こもりがちの2人をニコライさんが連れ出す
オリガ・キリロワさん(76):
「新しい体験だからとても楽しいし、自分ができることがあれば自分の国を助けたい。(ウクライナ)支援の活動だからうれしい」
オリガさんたちが部屋にこもりがちになっているのを見かねて、ニコライさんたちが連れ出したという。
ニコライ・キリロフさん(50):
「2人がここへ出て新しい体験をして、新鮮な空気を吸いながら人とやり取りできるのはとてもうれしい。もっともっと2人に参加してほしいと思う」
平和を願い…学習会にも参加

3人は講師として参加
3人は5日、高森町で開かれた平和学習会に参加した。引き続き、ウクライナに関心をもってもらおうと考えてのことで、オリガさんたちは侵攻後の様子などを、ニコライさんは「身の上」を明かした上で心境を語った。
ニコライ・キリロフさん(50):
「自分のせいじゃないのに自分の国(ロシア)が、こんなことをやらかしてるから罪悪感がある。この殺し合いはいつまでも続くわけではないから、いつか2つの国が話し合って戦争を終わらせる。戦争が必ず終わると思う」

左から、めいのダリアさん、母親のオリガさん、ニコライさん、禅道会の小沢首席師範
遠く離れた信州で平和を願う家族。ニコライさんは、いずれ3人でドニプロに戻りたいと話している。
ニコライ・キリロフさん(50):
「今すぐ終わるのは無理だとわかっていながら、きょうにでも、今すぐにでも終わってほしいです。自分が子どもの頃、過ごした街、安全な街にいつか行って見てみたい」