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牛乳をたっぷり使った「ジェラート」 消費低迷、飼料高騰…苦境続く酪農家を支援 地元の道の駅が販売

牛乳の消費拡大に向けた取り組みです。消費低迷や飼料の高騰で酪農家の苦境が続く中、長野県豊丘村の道の駅は南信州の牛乳をたっぷり使った「ジェラート」を販売します。

これからの季節に特に食べたくなるジェラート。豊丘村の道の駅で15日から、牛乳をたっぷり使ったジェラートを販売します。

(記者リポート)
「すごくミルクが濃厚ですね、甘すぎる感じもなくて、すっきりとした味わいでとてもおいしです」

使われる牛乳はすべて南信地域の複数の酪農家から仕入れます。

そのうちの一つ松川町の橋場牧場。およそ40頭を飼育していて毎日620リットルほどの生乳を生産しています。

今、酪農家は厳しい状況です。1つは消費の低迷。コロナ禍により外食や学校での需要が減り今も回復していないということです。

2つ目がウクライナ侵攻などによる飼料代や燃料代の高騰です。

酪農家・橋場龍司さん:
「燃料と電気代、エサ代を合わせると月に50万くらい上がった。生活していても生活費がないということ」

こうした酪農家を支援したいー。

今回、道の駅と南信地域で牛乳の加工・販売を手がける「信州市田酪農」が協力し消費拡大のため牛乳ジェラートを販売することを決めました。

酪農家・橋場龍司さん:
「地元で消費を伸ばしていこうという働きをしてくれることは感謝しています」

月に100リットル以上の消費を見込んでいます。ジェラートで南信州の牛乳のおいしさに気付いてもらい、さらなる消費拡大を目指します。

信州市田酪農・宮下淳さん:
「地元産の牛乳使って製品を作ることは、地域ブランドの発信にもつながる。それが消費拡大にもつながる」

4月22日、23日にはイベントも行い、生地に牛乳を練り込んだ「ミルクパン」の販売も予定しています。
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長野放送ニュース

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