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信州ご当地パンに新顔「イチゴ牛乳パン」 大人気でうれしい悲鳴 地元の農園とパン店がタッグ

信州のご当地パン「牛乳パン」に新顔が登場。長野県駒ヶ根市のイチゴ農園とパン店がタッグを組んで「イチゴ牛乳パン」を売り出したところ連日、売り切れの大人気に。生産が追いつかないほどで、うれしい悲鳴を上げている。

信州のご当地パンと言えば、素朴な甘さとレトロなパッケージでおなじみの「牛乳パン」。駒ヶ根市ではその「新顔」が人気となっている。

バスターミナル内にあるカフェ兼ギフトショップ「キャンプストロベリー」で販売されている「イチゴ牛乳パン」だ。(イチゴ牛乳パン 230円税込み)

ほんのりピンク色をしたクリームをサンドしてある。

(記者リポート)
「クリーム本来のやさしい甘さと、イチゴの程よい酸味が絶妙にマッチしています」

2月、販売を始めてから連日、売り切れの人気ぶり。

3月3日も多くの人が買い求めに来ていた。

市内から:
「以前、初めて出たときに買っておいしかったので、きょうもと思って」

伊那市から:
「駒ヶ根のおいしいイチゴで作っていると思うので、楽しみにしています」

キャンプストロベリー・山田恵美店長:
「正直、予想以上ですし、ありがたい反響だと思っています」

真っ赤に実った「紅ほっぺ」。「キャンプストロベリー」を運営する「精農舎」の農園。今は冬イチゴの収穫期だ。

加工品も手掛けているが、自慢のイチゴを使った「目玉商品を」と、地元のパン店とタッグを組んで、「イチゴ牛乳パン」を開発した。

キャンプストロベリー・山田恵美店長:
「うちのイチゴを皆さんに知っていただきたい。ぜひ、うちのイチゴを使った牛乳パンを作ってくれないかということで(パン店に)打診をした」

タッグを組む創業78年の「丸六田中製パン」。元々、オリジナルの「牛乳パン」も作っている。

丸六田中製パン・田中明宏さん:
「地元の企業とコラボできてうれしいなっていうのと、牛乳パンを発信できる良い機会かなと」

作っているところを見せてもらった。

まず「精農舎」のイチゴ生シロップを牛乳パン用のクリームに混ぜる。淡いピンク色になった。

あとは通常の牛乳パンと同じ。焼きたてのパンにたっぷりクリームを塗ってカット。パッケージは、イチゴをイメージして赤くした。

1日に40個から80個を作っているということだ。

丸六田中製パン・田中明宏さん:
「(生シロップを)煮込んでみたらイチゴの酸味がガツンと来るような形。バタークリームに混ぜたときに、ちょうどバランスよくできたなって。本当に生産が間に合わないっていう状態で、今後どうしたらいいかなって良い問題がよぎっています。(うれしい悲鳴?)そうですね」

ちなみに牛乳パンの生みの親とされているのが、駒ヶ根市の元パン職人・中坪兼吉さん(88)だ。

市では、牛乳パンで街を盛り上げようと2018年に「牛乳パン生みのまち」を宣言。毎年、「牛乳パンまつり」を開催している。

牛乳パンのまち・駒ヶ根に登場したアレンジ牛乳パン。店が高速バスの待合スペースにもなっていることから、お土産として全国に広がる期待もある。

キャンプストロベリー・山田恵美店長:
「牛乳パンの魅力とうちのイチゴの魅力というところで、たくさんのところに発信できたらいいなと思っています」
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